アロ~ハ!いそぽんです。
オアフ島にはいくつもの観光スポットがありますが、
「クカニロコ・バースストーン<Kukaniloko Birth Stones>」は、ハワイを深く調べた人だけが辿り着く聖地です。
今回はクカニロコ・バースストーンの旅行記ですが、現在立ち入りできません…
この記事に掲載している画像の大半は、バースストーンの近くまで行けた2014年当時のものです。
クカニロコ・バースストーン閉鎖
閉鎖の理由は、心ない観光客が聖地を荒らしてしまったからと言われています。神聖な石に上ったり、落書きしたり、大声で騒いだり…。
立ち入り禁止に至るまでに対策もされていたのですが、残念ながら効果が出なかったようです。
─2014年の風景─
大きな木で日陰になっているところに、バースストーン等の神聖な石が置かれています。のどかで優しい雰囲気。バースストーンの目前まで行くことができました。
─2018年の風景─
周囲は石で囲まれていました。youtubeやSNSで悪ふざけの動画が流れた後のことです。
景観を損なわないよう、自然の石が使われています。人の力で一つ一つ運んで作られた想いがこもった囲いです。
『立ち入り禁止・非公開』の立て札も、景観を意識して小さく控えめ。表現も優しく、訪問者への気遣いを感じられます。ここに来る人の大半は、敬意をもって常識的な行動をとっているからでしょう。
ですが、管理団体や州政府の想いは届かず、敷地内への立ち入り自体が禁止になりました。
クカニロコ・バースストーンの禁止行為
- 神聖な石に登ったり、足を置くこと
- 一般人が石の囲いの内側に入ること
- 石を削ったり、落書きすること
- 敷地内のものを持って帰ること
- ゴミを捨てていくこと
- お供え物を置いていくこと
- 大声で騒ぐこと
故意に悪いことをする人もいれば、悪意なく禁止行為をしてしまった人もいるでしょう。いずれにしても、観光地にしたい場所ではないので、封鎖という処置に至ったのだと思います。自分の家で他人に好き勝手やられたら、中に入れなくするのは当然です。
ここから先は、封鎖前のクカニロコ・バースストーンの旅行記になります。
クカニロコ・バースストーンとは
クカニロコ・バースストーンがあるのは、ワヒアワという地区。ワイキキの北西、ドール・プランテーションの手前です。オアフ島の中心地とされ、昔からエネルギー・生命力が集まる場所と信じられてきました。
現在の敷地の広さは東京ドームの半分くらいですが、かつては近くの山々もクカニロコに含まれ、東京ドーム3,000個分くらいの広さだったそうです。
一般人の立ち入りを禁じ、ハワイ王室の出産場所として使われた歴史は約600年。そんな歴史からか、子宝祈願や安産祈願のパワースポットとして訪れる人が多いそうです。
ただ、パワースポット化したことで訪問者が増え、聖地が荒らされることになってしまいました。クカニロコ・バースストーンは、子宝の神様がいる場所ではないので、祈願に訪れてもご利益はありません。
クカニロコ・バース・ストーンの不思議な感覚と開放的な雰囲気
ハワイアンにとって神聖な場所なので、入る時と帰る時には一礼するのが礼儀。
赤土の道に入る前、大きな石があるところで一礼します。
先に進むと目に入るのが、数々の奇石。
僕みたいにスピリチュアルな感覚がなくても、敷地内が特別な場所だと感じます。
奥に導くように両サイドに並べられた石(当時を再現したレプリカ)。かつては王家の関係者がこの石に座り、王家の血を引く赤ちゃんの誕生を待ったそうです。そんなシーンを思い浮かべながら歩くと、期待されているような、監視されているような複雑な気分になります。
さらに進むと、王族の出産場所だったバースストーンがあります。今は特別な許可がないと目の前までは近づけないので、中に入れた当時の画像を紹介します。
石群とバースストーン
\今では貴重な間近の風景/
この一帯だけ大小さまざまな石が密集しています。周りには、取り囲むように育ったユーカリやヤシの木。木々が作る木陰が石群を包み込み、優しく見守っているようでした。
この石群はクカニロコ・バースストーンの中でも特に神聖な場所であり、王妃がお産で座った「バースストーン」は中央にあります。
\バースストーン/
王族の赤ちゃんは、この石の上で産声をあげました。
以前は触れることもできたようですが、現在は触れるどころか近づくことも許されません。
スピリチュアルを感じる人がこの地に訪れると、違和感をおぼえたり、手足が痺れたり、顔がヒリヒリしたりするそうです。先人の想いとか聖なるものが宿っているのかもしれません。
僕も顔がヒリヒリするのを感じましたが、日焼けでした。
バースストーンの近くには、オアフ島に似た形の石があります。
くぼんでいる所が、当時のクカニロコのエリア。相当広かったことが分かります。この石は航海術の勉強に使われていたそうです。
参考 kukaniloko.weebly.com
古来からの意思は現在に引き継がれ、今もバースストーンや周りの石にはレイが掛けられています。
クカニロコ・バースストーンは自然のパワースポット
クカニロコ・バースストーンは、地形的にもおもしろい一面があります。
遠くに見えるのはワイアナエ山脈。仰向けになっている妊婦さんのようです。この地だからこその発想ですが、だとしても、本当に妊婦さんのような形をしています。
オアフ島型の石と山脈のお腹の部分を直線で結ぶと、春分の日と秋分の日はその直線上に太陽が沈むそうです。神秘的。
超開放的な空間でパワーチャージ
歴史に触れるだけでなく、ここでは自然のエネルギーを体全体で感じることができます。この開放感はオアフ随一かもしれません。ここに立つと、ほぼ全員が手を広げてしまうのではないでしょうか。
周辺は大きな建物どころか民家もありません。遠くまで見渡せる平坦な地。目に入る色は緑、青、白の3色。耳を澄ませて聞こえるのは、遠くを走る車の音と風で揺らめく葉音だけ。
独特な雰囲気をもつこの場所では、不思議と心も体も軽くなります。いろんな観光スポットを訪れましたが、ここ以上に脱力できるスポットはありません。
広い敷地の1か所に集まる木々と石。
パワースポットとして知られるクカニロコ・バースストーンは、不思議なくらい清々しいスポットです。汗は出るけど爽やかな風が吹き抜けて心地いい。ここだけは9月の暑さを忘れる穏やかな気候でした。
昔の人もそんな心地よさを感じて特別な場所に選んだのかもしれません。
帰り際に最初の場所で一礼。
視線を下げると、白いスニーカーのところどころが赤茶色に染まっていました。何一つ持ち出してはいけない場所なのに、赤土を持ち出してしまったようです。
クカニロコ・バースストーンで気をつけること
クカニロコ・バースストーンの禁止行為
- 神聖な石に登ったり、足を置くこと
- 一般人が石の囲いの内側に入ること
- 石を削ったり、落書きすること
- 敷地内のものを持って帰ること
- ゴミを捨てていくこと
- お供え物を置いていくこと
- 大声で騒ぐこと
レンタカーでの訪問も適していません。
クカニロコ・バースストーンには駐車場がなく、ゲート前に駐車するのも禁止です。少し離れたところに路肩がありますが、車上荒らしや強盗が発生するエリアで、レンタカーは標的になりやすいのでおすすめしません。
また、このあたりは路駐の取り締まりが多く、駐禁をとられやすい一帯です。
プライベートツアー
閉鎖後はオプショナルツアーもなくなりましたが、外からだけでもいいなら、プライベートツアー(車を貸切にして目的地をプランニングできるツアー)で、問い合わせしてみましょう。
ノースショアやドールプランテーションとセットなら行けるかも。
■■貸し切りツアー■■
オアフ島貸し切りツアー(1〜6名様用)
催行会社 AA Hawaii Tour.Net LLC
オアフ島貸し切りツアー(1〜14名様用)
催行会社 AA Hawaii Tour.Net LLC
いそぽん(@isopon11)でした。
マハロ♪