伊勢神宮の参拝方法とまわり方は?一般参拝客が知っておきたいこと

伊勢神宮「参拝方法」

今回は、いそぽんの生まれ故郷「伊勢」が誇る伊勢神宮(お伊勢さん)の参拝方法をご紹介。もう伊勢を出てからの人生の方が長いですが、昔を懐かしみながら書いています。

伊勢神宮参拝は、「外宮(げくう)」と「内宮(ないくう)」がセットなのはご存知ですか。

神宮の中心である内宮だけお参りされる方も多いようですが、ぜひ両方参拝できるスケジュールにしましょう。

目次

伊勢神宮の参拝方法

外宮→内宮の順で参拝

正式には伊勢神宮は合計125の宮社の総称です。
125社もまわるのは難しいので、別格の外宮と超別格の内宮を参拝するのが一般的なお伊勢参りです。

参拝順序:外宮→内宮

伊勢神宮のお祭りが外宮から行われる(外宮先祭)ことから、昔からこの順番となっています。

内宮とは

正宮と10所の別宮、多くの宮社からなります。

内宮の中心となる正宮は皇大神宮(こうたいじんぐう)と呼び、天照大御神(あまてらすおおみかみ)が祀られています。

天照大御神は日本人の総氏神そううじがみで、皇大神宮は全国の神社の最高位です。約2000年の歴史があります。

外宮とは

正宮と4所の別宮、多くの宮社からなります。

外宮の中心となる正宮は豊受大神宮(とようけだいじんぐう)と呼び、豊受大御神(とようけのおおみかみ)が祀られています。

豊受大御神は天照大御神の食事を司る神で、衣食住、産業の守り神です。外宮は約1500年の歴史があります。

いそぽん

地元では「外宮さん、内宮さん」と呼ぶ人が多いですよ

伊勢神宮の参拝時間
1月・2月・3月・4月・9月5:00-18:00
5月~8月5:00-19:00
10月~12月5:00-17:00

外宮は左側、内宮は右側通行

外宮…左側通行
内宮…右側通行

外宮と内宮では右と左のどちらを歩くかという違いもあります。

左と右に分かれた理由は不明ですが、外宮の手水舎(てみずや・参拝前に手と口を清めるところ)が正宮に向かう参道の左側にある、内宮は参道の右側にあることに由来しているかもしれません。

手と口の清め方・手水舎(てみずや、ちょうずや)

手・口・心を清める

手水舎は手と口と心を清める場所。
左手→右手→口→左手→柄杓の順で清めます。

柄杓に直接口をつける「杓水(しゃくみず)」は厳禁。

手と口を清めると覚えておけばいいと思いますが、正式な作法もご紹介します。
下記の行程を一杯の水で行います。

\全国の神社で使える作法/

手水舎の作法
①左手を洗う
②右手を洗う
③左手に水を溜めて口をすすぐ
④左手を洗う
⑤柄杓をすすぐ
  1. 右手で柄杓を持ち、たっぷり水を汲む
  2. 左手を清める
  3. (柄杓を左手に持ち替え)右手を清める
  4. (柄杓を右手に持ち替え)
    左手で水を受けて口をすすぐ
  5. 左手を清める
  6. 柄杓を立てて残った水で柄を洗い流す

手と口と心を清めてから鳥居をくぐるのが作法です。

鳥居をくぐる前で一礼 神域に「お邪魔する」気持ち

鳥居をくぐる前に一礼

鳥居の先は神域です。
鳥居をくぐる前に一礼しましょう。
帽子やサングラスは脱ぎ、日傘はここでしまいます。

参拝者が多くない場合、中央(正中せいちゅう)は神様が通る道なので避けてください。
外宮は左側通行なので左端で一礼、内宮は右側通行なので右端で一礼します。

正月など参拝者が多い場合は、無理に端に寄ったりせず、流れに身を任せましょう。

いそぽん

他の人に迷惑をかけるような参拝は意味がありません

参拝を終えて帰る時は、鳥居をくぐり抜けてから神域に向き直って一礼します。

最初に向かうのは正宮

寄り道せずに正宮へ

外宮も内宮も、真っ先に正宮に向かい参拝します。

別宮の参拝、御守りや御札など、他の事は正宮参拝後にしましょう。

参道は中央(正中せいちゅう)を避けて歩きます。
これも参拝者が多い場合は、中央を歩くのもやむなしなので、流れに身を任せてください。

二拝・二拍手・一拝

参拝作法「二拝・二礼・一拝」

①二拝
腰は90度に折り、深く2回お辞儀する。
②二拍手
右手の指先を少し下にずらし2回拍手を打つ
③お祈りのあと、最後に1回だけ深くお辞儀する

参拝は姿勢を正して行います。
体調や周囲の状況で深くお辞儀できない場合は、できる範囲で深くお辞儀すれば大丈夫。

先に神様に感謝の意を伝え、個人的なお願いはその後にしましょう。

個人的なお願いはタブー?

私も含めて伊勢で育った人は、個人的なお願いは正宮の近くにある別宮でする人が多いです。
外宮なら多賀宮(たかのみや)、内宮なら荒祭宮(あらまつりのみや)に行きます。

なぜそんなことになっているのかというと、同じ神様の中に異なる2つの御魂みたまがあると考えられているからです。

1つが和御魂(にぎみたま)、もう1つが荒御魂(あらみたま)と言います。

和御魂
にぎみたま

伊勢神宮では正宮で祀られている。穏やかで平和的、他を見守る優しい静的な御魂。いつも優しく見守ってくれているから感謝を伝える。

荒御魂
あらみたま

伊勢神宮では別宮に祀られている。活発でエネルギッシュ、人間にとって平穏とも災いともなる天変地異を起こしたり、疫病の流行、争いごとを引き起こすこともある御魂。そのエネルギーを与えられれば千人力なので、お願いごとを伝える。

ただですね、ここまでくるともう一般参拝者の域を超えていると思います。いそぽんも深く理解しているわけではありません。

だから神宮の方は、「感謝の意を伝えたあとなら正宮でお願いごとをしても大丈夫です」と発信されています。

正宮は公の祈願をお祭りという形で行う場所ですので、感謝の気持ちを天照大御神に伝えるのが古くからの風習です。ですが、決して個人的なことを祈ってはいけないところではありません。個人的なお願いごとは荒祭宮と多賀宮でする、というような地元の風習としての信仰もありますが、どの宮社でもまず感謝をし、次にお願いごとをすれば良いかと思われます。きちんとお願いごとをしたい場合は、神楽殿でご祈祷をあげると良いでしょう。

神宮「正宮では個人的なお願いごとをしてはいけないのですか?」

所要時間の目安

外宮は30分~60分
内宮は60分~90分

※正月は除く

伊勢神宮のホームページでは30分コースと60分コースのモデルコースが紹介されています。先にチェックしておくとかなり満喫できますよ。

\伊勢神宮を10倍満喫!/
伊勢神宮ホームページ「モデルコース」を見る

外宮さんを参拝

外宮さんの看板。記されている内容は下に転記

豊受大神宮(外宮)とようけだいじんぐう げくう
御祭神 豐受大御神とようけのおおみかみ
御鎮座 雄略天皇二十二年
 豊受大御神はお米をはじめ衣食住の恵みをお与えくだる産業の守護神です
 約千五百年前の雄略天皇の御代に丹波国たんばのくに(現在の京都府北部)から天照大御神あまてらすおおみかみのお食事をつかさどる御饌都神みけつかみとしてお迎え申し上げました
 御垣内みかきうち御饌殿みけでんでは掛日朝夕の二度 天照大御神に神饌しんせんをたてまつるお祭りがご鎮座以来絶えることなく行われています
 御遷宮ごせんぐうは内宮と同じく二十年に一度行われ 平成二十五年十月五日に第六十二回式年遷宮が行われました

マイカーの場合、駐車場から正面に行きましょう。

駐車場の近くにも手水舎と鳥居があり正宮に行けます(近道)。子供連れや長距離の歩行が困難な人、時間がない場合は、駐車場側の参道からお参りできます。

余裕があるなら、せっかくなので正面から表参道を歩いてみましょう。

\手と口を清める手水舎/

外宮さんの手水舎(てみずや、ちょうずや)

外宮の手水舎は、正宮に向かう参道の左側にあります。(手水舎での清め方に戻る

手と口を清めたら、そのまま左側を歩きましょう。

外宮さんの鳥居

自然に左側通行の流れになっていますね。

鳥居をくぐる前(神域に入る前)に一礼。参拝後はくぐった後(神域を出てから)向き直って一礼です。

鳥居をくぐったら、まずは正宮へ。
他の場所は正宮参拝後に。

正宮(外宮)

外宮さん正宮前の参道

奥に見えるのが外宮の正宮。
手水舎からゆっくり歩いて10分かからないくらいです。

正宮は塀で囲われていて、正面からしか入れません。
格式と歴史を感じます。

外宮さんの正宮

写真を撮れるのはここまで。
正宮前の鳥居をくぐる時も一礼しましょう。

お賽銭を入れ、二拝二拍手一拝でお参りします。
参拝作法に戻る

お賽銭の額に決まりはないので、いくらでも問題ありません。少しですが神宮の整備にお役立てくださいくらいの気持ちで入れています。

パワースポットと誤解されている三ツ石

正宮の近くに「三ツ石」という神聖な場所があります。

伊勢神宮外宮の三ツ石

正殿を飾る品々や祭事にまつわる調度品や人を祓い清める場所です。

伊勢神宮外宮の三ツ石

三個の石を重ねたから三ツ石。

パワースポットと呼ばれているようですが、神職以外には意味がありません。
手をかざす人もいるようですが、やめておいた方がいいですよ。

いそぽん

外宮自体が巨大なパワースポット。正宮でしっかり参拝するのが1番パワーをもらえます

いそぽん家は正宮参拝後に、多賀宮たかのみや土宮つちのみや風宮 かぜのみや下御井神社しものみいのじんじゃを参拝して、神楽殿でお守りを授かり、御厩みうまやに神馬を見に行きます。

神馬とは

神様の馬こと。御厩にいない時もあります。
毎月1日、11日、21日の午前8時ごろ、天気と神馬の体調が良ければ、正宮にお参りする姿を見られます。

外宮内の地図は、伊勢神宮ホームページの域内マップで見ることができます。ブックマークしておくと当日便利ですよ。

【外宮】域内マップを見る

内宮さんを参拝

内宮さんの看板

皇大神宮(内宮)こうたいじんぐう ないくう
御祭神 天照大御神あまてらすおおみかみ
御鎮座 垂仁天皇二十六年すいにんてんのう
 天照大御神は皇室の御祖神であり歴代天皇が厚くご崇敬になられています また私たちの総氏神そううじがみでもあります
 約二千年前の崇神すじん天皇の御代 に皇居をお出になり 各地をめぐられたのち この五十鈴川いすずがわのほとりにお鎮まりになりました
 二十年に一度神殿をお建て替えする式年遷宮しきねんせんぐうは千三百年余り続けられ 平成二十五年十月二日に第六十二回式年遷宮が行われました

内宮の鳥居

内宮の入り口は1つ。みんなこの大鳥居をくぐり、先にある宇治橋を渡ります。

冬至の頃は、大鳥居の正面から太陽が昇るので、早起きできる人はご覧になってみてください。いそぽんは早起きできないので見たことがありません。

内宮は右側通行です。
参拝者が多くなければ、右端で一礼をしてくぐりましょう。

宇治橋

伊勢神宮内宮の宇治橋
全長101.8m、橋幅8.4m

昔の宇治橋は傷んでから修繕や架け替えをしていたそうですが、1889年の第56回式年遷宮から遷宮に合わせて20年に1度架け替えするようになりました。遷宮の4年前に架け替えられます。

次回の式年遷宮は2033年。次回宇治橋が架け替えられるのは2029年頃ですね。

お正月は人でいっぱいになる宇治橋ですが、平日に行けるなら、この宇治橋から見える景色もご覧ください。四季折々、自然の風景を楽しめます。

自然の緑に溶け込んだ美しい宇治橋
人が少なければ、宇治橋の上で360度見まわしてみよう
五十鈴川の上流の景色
川に立っている柱は流木を防ぐもの

参道から手水舎

\参道は広くて長い/

内宮の参道

この画像は1月2日の14時過ぎに撮影したもの。正月は初詣の人で大変賑わいますが、参道が広くて長いので、比較的歩きやすいです。

そのまま歩くと小さな橋があります。橋を渡ったすぐ右側に手水舎があるので、手・口・心を清めましょう。

手水舎のすぐ先に鳥居があります。
鳥居をくぐったら道なりに進まず右側に逸れてください。

五十鈴川 御手洗場(いすずがわ みたらし)

参道を右に逸れると、五十鈴川が目の前に。

内宮の五十鈴川

川底が透けて見える清らかで澄んだ水。

手水舎同様にここでも手を清めることができます。ただ、口はご時世的にもすすがない方がいいので、手だけにしておきましょう。

また、川底にお賽銭が沈んでいることがありますが、川にお賽銭を入れてはいけません。
回収が大変、川は汚れる、見た目も悪い。ご利益ゼロです。

\五十鈴川上流を眺めて/

伊勢神宮内宮「御手洗場」から五十鈴川の上流を眺める

上流の美しい景色を眺めながら優しい川の音を聴いていると心が落ち着きますよ。

一息ついたら参道に戻って正宮へ向かいます。

1月2日内宮の参道の混み具合

正宮(内宮)

内宮の正宮前

撮影できるのはここまで。正宮前の鳥居の先は撮影禁止です。

正月の混み合う時間帯は、この階段が見えなくなるくらい人だらけに。
階段の中央は、正面で参拝したい人で混み合います。

早く参拝したければ階段の右端か左端へ。
鳥居はくぐれませんが、正面に並ぶより早く参拝できます。

内宮の参拝方法も二拝二拍手一拝です。
参拝作法に戻る

いそぽん

個人的なお願いごとは、感謝の意を伝えたあとで!

荒祭宮(あらまつりのみや)

正宮での参拝を終えたら、荒祭宮へ向かいます。

正宮を除いた別宮の中で、位が最も高いのが荒祭宮。
いそぽんもですが、個人的なお願いは荒祭宮という人も多いです。
個人的なお願いに戻る

内宮の荒祭宮の道しるべ

案内が出ています。
「荒祭宮」と書かれている方向に進みましょう。

\木々の風景も楽しみながら/

伊勢神宮内宮荒祭宮に行く途中

荒祭宮に向かう途中に、御稲御倉(みしねのみくら)という建物があります。

伊勢神宮内宮「御稲御倉みしねのみくら」

神宮が管理する田んぼで収穫された稲を奉納する場所。小さいながらも立派な神明造。

伊勢神宮内宮「御稲御倉みしねのみくら」

茅葺き屋根を間近で。

道なりに進むと、下に降りる石段があり、

伊勢神宮内宮「荒祭宮」に行く途中

「荒祭宮」に到着。

\荒祭宮/

伊勢神宮内宮「荒祭宮」

幼かった頃はそれほど参拝者が多くなかったと思うのですが、年々増えているように思います。

平日は空いているはずなので、ゆっくり参拝しましょう。

パワースポットと誤解されている四⾄神(みやのめぐりのかみ)

荒祭宮から最初の参道に戻る途中に、四⾄神(みやのめぐりのかみ)があります。

画像:神宮ホームページ

パワースポットだと思って手をかざしている人をよく見かけますが、内宮を守っている神を祀っていてパワースポットではありません。

神様の上から手をかざすのは大変失礼にあたるので、もしお参りするなら二拝二拍手一拝でお参りしましょう。

参拝後

このあと、時間がある時は風日祈宮(かざひのみのみや)、瀧祭神(たきまつりのかみ)でお参りしています。

風日祈宮かざひのみのみやに向かう参道は、木々に囲まれて少し薄暗くいい雰囲気。心が落ち着きますよ。

御守りは神楽殿で授かります。
外宮と内宮の両方を持っておくのがいいそうです。
どちらも開運鈴守りがかわいいので、現地でご覧になってください。

これで伊勢神宮参拝は無事終了。
参集殿で休憩しておかげ横丁へ行きます。

外宮から内宮への移動方法

自動車での移動は約15分。
片道2車線ですが、外宮の近くは道幅が狭めで、車が並ぶと圧迫感があります。スピードに注意してください。

正月は内宮最寄りの駐車場は使えません。
内宮周辺の駐車場情報は「らくらく伊勢もうで」が便利です。リアルタイム情報も配信しています。

バス

外宮前のバス停から内宮行きが出ています。道が混雑していなければ15分くらいで到着します。

三重交通「主要停留所案内図・時刻表」
(「伊勢」の「外宮前」をご覧ください)

正月はバス停に行列ができますが、臨時便が多数出ているので意外と早く乗れます。
駐車場探しも含めると、外宮からバスに乗る方が結果早く到着することが多いです。

伊勢神宮Q&A

伊勢神宮の要所を効率よくまわりたい

内宮と外宮には要所をイラストで解説しているイラストマップがあります。

  • 内宮の配布場所
    参宮案内所(宇治橋を渡る前)
    神楽殿
  • 外宮の配布場所
    衛士見張所(外宮入り口)
    神楽殿

または、伊勢神宮ホームページで閲覧およびダウンロード(PDF)ができます。便利ですよ。

外宮と内宮の重要スポットをイラストマップで案内

閲覧&ダウンロードはこちら

伊勢神宮にパワースポットはある?

外宮も内宮も含めた伊勢神宮そのものがいわゆるパワースポット。特に強力なのは正宮(参拝するところ)です。参道にある木や石はパワースポットではありません。神事の場所なので、触ったり手をかざしたりしないようにしましょう。

おみくじがないのは本当?

本当。おみくじを引く必要がなかったからです。
昔は一生に一度来れるかどうかだったお伊勢参り。それが叶ったのだから、おみくじを引かなくても大吉なのは明白。というわけで昔からありません。

御朱印は書いてもらえる?

内宮・外宮ともに神楽殿で書いてもらえます。

神宮域内では、深呼吸しながら自然の空気もたっぷり吸ってきてください。気持ちいいですよ。

いそぽん

幼い頃は外宮さんを遊び場にしていたこともありました

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