カラカウア通りをダイヤモンドヘッド方面に歩いていくと、ホノルル警察の交番があります。ホテルやショップの景色が終わり、ヤシの木やビーチの景色に変わる境界点です。
その隣りにあるのが、カパエマフのヒーラーストーン。別名ウィザード ストーン。交番を通り過ぎたすぐ右側にあります。ワイキキで手軽に行けるパワースポットの1つで、ここに置かれた4つの石にはヒーリングのパワーが込められています。
意識していないと通り過ぎてしまうスポットなので注意です。それと、ストーリーを知っておいた方が有難みが倍増するので、簡単に伝説をまとめました。
ストーリー
THE HEALER STONES OF KAPAEMAHU
約700年前、4人の人物がタヒチからハワイまで海を渡りました。彼らはハワイ諸島を巡った後、ワイキキのウルコウ(ロイヤル・ハワイアン・ホテルからモアナ・サーフライダー・ホテルまでのビーチ)に定住します。リーダーの名前はカパエマフです。
彼らの特徴は、男性とも女性とも区別できない第3の性であったこと。
背が高くて声が低く、でも穏やかで柔らかい口調。男性らしさと女性らしさを併せ持つ、今でいうとトランスジェンダーの人たちだったようです。両性の強さをもつ彼らのことはマフ<mahu>と呼びます。
神は4人にヒーリングの能力を授けていました。
カプニ<Kapuni>はスピリチュアルな力を持ち、キノヒ<Kinohi>はすべてを見通せる目で体の内側を見ることができ、カハロア<Kahaloa>は手を触れずに治療がき、カパエマフ<Kapaemahu>は手を当てるだけで治療ができたと言われています。4人はこれらの治癒の知恵を島の人々に伝承しました。
ハワイの人々は彼らに感謝と敬意を表し、記念碑を建てることを思いつきます。
ある月のない夜、島民はカイムキにあったベルロックに集まり、4つの巨大な岩を選び、ワイキキまで運びました。(当初は現在とは別の場所)
太陽が昇ると、4人のヒーラーはその石にパワーを宿し始めます。儀式は満月の間の1週間続き、それぞれの石の下にマフの偶像が置かれました。4つの岩にヒーリングの力が宿ると、4人のマフは姿を消しました。
カパエマフのヒーラーストーンは、何世紀にもわたって聖地として残りましたが、西洋人の渡来によってハワイアンの文化は軽んじられ、また時の流れによってヒーラーストーンは忘れ去られてしまいました。ボーリング場の地下に埋まったこともあります。一時は観光客のタオル干しに使われたことさえあります。
そして現在、カパエマフのヒーラーストーンの歴史的価値は見直され、人々の身近な場所で大事に保管されています。
感じる人の話では、4つの石をぐるっと1周すると、違和感を覚える石があるそう。その石が今の自分に元気を与えてくれる石なのかもしれませんね。
kapaemahu.comの動画を見ると理解が深まります。英語ですが、アニメーションで頭にスーッと入ってきました。
ここは本当に見落としがちな場所なので、近くを歩く際は意識してみてはいかがでしょうか。
注意点
- 岩に触れてはいけません
- 岩や小石、周りにあるものを持ち帰ってはいけません
- ハワイアンの聖地という気持ちを持って見学しましょう
参考
いそぽん(@isopon11)でした。
マハロ♪
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