ワイキキから北に車で20分、コオラウ山脈の南麓に広がるマノア渓谷の奥にある人気のトレッキングコース。南国の植物が生い茂る森の中をのんびり1時間弱歩くと、マノアの滝が現れます。近代化されたワイキキから程近い場所に、ジャングルのような森があるとは。
今回の旅行記は、マノアの滝のトレッキング。滝がパッと見えたときは感動ものです。
同時にこの森林は”蚊”天国。念入りに虫よけスプレーをしてからスタートしました。
マノアの滝トレッキング
おすすめ度
(4.0)
Review
マイナスイオンをたっぷり浴びながら、南国の植物が茂る森林の中を歩きます。黒い岩肌に真っすぐ流れ落ちる滝が美しい!
靴は汚れます。足場は良くなく、滑りやすい箇所があるので注意。難易度は初心者レベルです。
マノアの滝・ガイドツアー&送迎シャトル
ツアー掲載サイト:楽天トラベル観光体験
マノアの滝
標高差約250m、片道は約1.3km、ゆっくり歩いて1時間弱のトレッキング。初心者でも大丈夫なコースですが、段差や階段、ぬかるんだ場所、滑りやすい場所が多いので油断はできません。
マノアの滝は全長60m。20階建てのビルと同じくらいの高さです。
マノアの滝の迫力は前日や当日の雨量で姿を変えます。「滝だなぁ」と思うくらい激しいときもあれば、「そうめん?」くらいチョロチョロのときもある。豪快さよりは、自然美を楽しむくらいの気持ちで行く方がいいかもしれません。黒い岩肌の前を水がスーッと流れ落ちる景観が綺麗です。
この日の水量は少なめでしたが、優しい水しぶきと耳に届く音が心地いい。ここまで来るのに、湿気と暑さで体力を奪われましたが、新鮮な空気を胸いっぱい吸い込んだら心も体もリフレッシュ。マイナスイオンもたっぷりです。
これらの写真は滝のすぐ近くで撮影したものですが、現在はここまで近づけません。厳密には近づく方法はありますが、正規ルートではなく、足場が悪すぎて怪我をする恐れがあります。
今は少し高いところに展望台(という名の行き止まり)があり、そこから眺めることができます。
上りよりも下りの方が滑りやすいので、石の上は特に慎重に歩きましょう!
基本情報
開門時間 | 日の出から日没まで 目安06:00-18:00 売店は08:00-17:30 |
定休日 | なし 落石や地滑りで閉鎖になる場合あり |
売店住所 | 3737 Manoa Rd, Honolulu, HI 96822 Google Mapsで見る |
電話番号 | なし |
入場料 | 無料 |
トイレ | あり・売店トイレを推奨 |
駐車場 | あり・7ドル/台 |
所要時間 | 1時間~2時間 |
予約 | 不要 |
備考 | 17:30以降のスタートは非推奨。売店の営業時間に合わせて、遅くとも16:30までにスタートを。 |
滝以外の見どころ・寄りどころ
マノア・ロードから見る南国の森
Manoa Road
スタート地点手前の住宅街を通るマノア・ロードからの景色。色鮮やかな熱帯雨林が目に飛び込んできました。艶やかさは雨のおかげ。1日中降り続くことはほとんどないですが、365日のうち300日くらい雨が降ります。雨の恵みをたっぷり受け、青々と色鮮やかに育った木々。雨の後には綺麗な虹。マノアの滝があるマノア渓谷の別名は『虹の谷』です。
レインボーズ・エンド・スナック・ショップ
Rainbow’s End Snack Shop
トレッキングの前後でお世話になる売店。レストラン、おみやげコーナー、スイーツコーナーがあります。ここで大事なのがトイレ。この先のトイレは1か所だけ(汚いらしい)なので、必ずお借りしましょう。
Point!
車で来た場合、乗車したままでこの通路前にいる係員に駐車料金(1台$7.00)を払います。チケットを受け取ったら駐車場に入り駐車。駐車料金支払済みの証明として、チケットをダッシュボードに置いておきましょう。
レインボーズ・エンド・スナック・ショップからコース入り口までは舗装された歩きやすい道。その先は舗装されていません。道はちゃんとあるので、どこを歩けばいいかは分かります。
入門ゲート
Gate
ここから先は地面がぬかるんでいる箇所が多く靴が汚れます。それよりも、濡れた石の上で滑らないように気をつける方が優先。杖のような木が置いてあれば、使わせてもらいましょう。
入り口を越えるとスタンド型の靴ブラシがあります。靴底についた雑草の種を落とし、森に持ち込まないためです。
映画の世界
movie scenery
ゲートを越え、鬱蒼とした道を歩き進むと、突然パッと視界が開けます。映画のような風景に、「わぁ」と無意識に声が漏れました。
実際に映画のワンシーンにも使われています。アメリカのドラマ『LOST』、映画『ジュラシックパーク』、『ゴジラvsコング』など。そんな景色に身を置くのも、このトレッキングの楽しみ方の1つです。
オオバユーカリの森
Eucalyptus robusta forest
はるか昔、外来動物によって森林が破壊されたとき、森林回復のため植えられたユーカリ。オーストラリア原産で、高さ30mくらいまで成長するそうです。
ハウツリーの森
Hau forest
レストランの名前にも使われているハウツリー。ハイビスカスの仲間です。はるか昔にポリネシアから持ち込まれたと言われています。木材はアウトリガーカヌーの建造に、樹皮は丈夫なロープに加工して使われてきました。
ハウの木にはたくさんの枝がしげり、その枝が交差しながら水平に伸びるので、1本のハウでも深い茂みを作り出します。画像は1本のハウの木から伸びた枝。収拾がつかない感じになっているのがおもしろい。
仲良しの木
バニヤンアーチ
Banyan arch
トレイルの終盤にさしかかると、右と左の道に分かれるポイントがあります。現在の正規ルートは左の道。右は旧道で行き止まりです。でも、少しだけ右の道を進んでみてください。
自然にできたバニヤンツリー(菩提樹)のアーチがあります。正規ルートが変わってから、気づかず通り過ぎる人も多いと思います。近くにベンチがあるので、休憩ついでに1枚いかがでしょうか。
竹林
Bamboo forest
日本人にとって竹林は珍しくないですが、風が吹くと聞こえるサワサワという音が耳に優しい。森林と土壌保護のために植えられた竹ですが、結果的に在来種を押し出してしまうほどの侵略者となってしまいました。
トレッキングのルール&マナー
- 森に入る前に靴底の汚れを取る
雑草の種で森林の生態系が乱れるのを防ぐ - 基本的には右側通行
※そうする人が多い - すれ違うときは登りの人を優先させる
※そうする人が多い - ルート以外の場所に入らない
- 川や滝に入らない
- 川で靴を洗わない
- 植物を摘まない、持ち出さない
- 前の人を追い抜くときは一声かけると驚かせなくてすむ
- 自転車の侵入禁止
- ポイ捨てしない
- 禁煙
ルールとマナーを知って、安全で楽しいトレッキングを!
持ち物・服装
森や山のトレッキングでは、蚊対策が必須。虫よけスプレーをしていても、数か所刺されたくらいです。念のために持っていったかゆみ止めも大活躍でした。
持ち物
- タオル
- 日焼け止め
- スマホまたはカメラ
- ペットボトル
- リュック(両手が使える)
- ポンチョ(雨対策)
- 虫よけスプレー
- チップ(ツアーの場合)
服装
- 歩きやすく汚れてもいい運動靴
- トレッキング後はサンダルに履き替えるとベター
- 長袖と長ズボン(蚊とケガ予防)
蒸し暑いので長袖・長ズボンの人は少なめですが、虫よけと紫外線対策を優先するならご準備を。ケガ予防にもなります。
ワイキキは快晴でもマノア地区は雨ということがよくあります。ポンチョは蒸れるので僕は使いませんが、使うなら下は通気性のいいシャツを着ていきましょう。傘は他の人に刺さると大変なのでおすすめしません。
天気予報
マノア地区は雨が降りやすいので、ホノルルの天気予報よりもこちらの方が参考になるかもしれません。英語サイトなので、ブラウザの翻訳機能を使ってご覧ください。
National Weather Service 国立気象局
マノアの滝へのアクセス
ザ・バス
ワイキキからだと乗り換えが1回あります。バスの乗車時間は30分くらい。『5 MANOA VALLEY』行きの終点で、バスでもアクセスしやすいです。バス停から登山口までは徒歩約15分。1時間に1本なので時間調整してください。
GoogleMap
レンタカー
レインボーズ・エンド・スナック・ショップの前で係員に駐車料を払いチケットを貰います。チケットは外からでも確認できるようダッシュボードに置いてから車を離れます。
車上狙いが発生する地域なので、チケット以外の荷物を車内に残さないようにしましょう。
GoogleMap
ガイドツアーと送迎シャトル
ガイドツアー
マノア滝ハイキング半日ツアー<日本語ガイド/ランチ/送迎付き>
歩くだけではもったいない。植物や森の話を聴いたり、写真を撮ってもらったりしながら、思い出に残るトレッキングを楽しめます。トレッキングの後はタンタラスの丘展望台でランチ。ここからの眺めも必見です。
送迎シャトル
マノア滝ハイキング・シャトル <フリープラン/往復送迎付き>
シェラトンワイキキからマノアトレイル入口までの送迎シャトル。帰りはタンタラス展望台に寄り、10分程度の観光。ザ・バスと比べるとかなり割高で、時間の制約もありますが、ラクに移動したい人に便利です。
転ばないように気をつけて楽しんできてくださいね!
いそぽん(@isopon11)でした。
マハロ♪
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