アロ~ハ!いそぽんです。
ワイキキから東に車で30分。海岸線を走り、サンディービーチを越えて少し北上すると、オアフ島の景勝地マカプウ岬に到着します。マカプウ岬で人気のアクティビティは、オアフ島最東端を目指して小高い丘を歩くハイキング。そのハイキングコースを少しはずれて、海岸に向かって歩くと、巨大な溶岩でできた椅子が見えてきました。
ここは『ペレの椅子』<Pele’s Chair>。オアフ島で有名なパワースポットのひとつです。
マカプウ岬ハイキングと併せて、ペレの椅子を見に行きました。
自然が生み出した奇岩ペレの椅子
Pele’s Chair
ペレ<Pele>は、ハワイに伝わる火山の女神。ハワイ島のキラウエア火山が住処とされ、ハワイ島観光をすると頻繁にその名を耳にします。ペレがオアフ島に来た際、腰をおろして海を眺めたと言われているのが「ペレの椅子」です。
溶岩からできた巨大な奇岩は、海を向いています。ある角度から見ると椅子そのもの。海の前でビーチチェアに寝そべってリラックスするのが人間なら、溶岩の椅子に座るのがペレ。昔の人が大き過ぎる椅子に神を結び付けたのも分かる気がします。
パワースポット好きの人たちの間では、ペレの椅子は金運と仕事運にご利益があると言われています。就職や起業など、スタートダッシュを目指すタイミングで訪れるのもいいかもしれません。
ペレにまつわるスポットでタブーとされる願いごとは恋愛。嫉妬深い神で、色恋沙汰の願いごとをすると怒るそうです。恋人同士や夫婦で訪れるのは問題ありません。
「ペレの椅子」までの時間
マカプウ岬ハイキングのスタート地点から真っすぐ進むと、オアフ最東端に行き、右に逸れるとペレの椅子に繋がっています。両方行っても2時間くらいが目安です。
時間的には余裕ですが、『日陰がない』『トイレがない』ことにハラハラしました。売店もなく、飲料の準備が必須です。
- ペレの椅子のみ 往復30分
- ペレの椅子+ハイキング 往復120分
ペレの椅子へ
国道72号線カラニアナオレ・ハイウェイから、マカプウ・ライトハウス・ロードに入ると、行き止まりが駐車場です。
カラニアナオレ<Kalanianaʻole>は、ハワイ王国の王子ジョナ・クヒオ・カラニアナオレからつけられた名称。ワイキキのクヒオ通りも同王子の名前が由来です。
遠くでちょこんと突き出ているのがペレの椅子。遠くに見えても、歩き出すと意外と近い。写真を撮りながらゆっくり歩いて20分くらいです。体力的なことよりも、暑さと紫外線の方が難敵。
駐車場から続く舗装された道を歩くと、すぐ右側にトレッキングコースの案内板があります。このまま舗装された道を歩けば最東端に行くハイキング、右に逸れる未舗装の道を選べばペレの椅子行き。選んだのは右です。
ローカル(と思われる)人たちに声を掛けられました。
「2人の写真を撮ろうか?」
ハワイには観光客を狙う悪い人がいるのは事実。でも、それ以上に優しく接してくれる人が多いのも事実。僕たちはカメラを渡して、記念写真を撮ってもらいました。後ろのローカル2人も笑顔でカメラ目線。おかげで、楽しい気分で一歩目を踏み出せました。
親切で愉快なロコたちも右へ。ペレの椅子ではなく、海岸に行くそうです。
舗装されていないだけで、進むべき道は分かるようになっています。分かれ道は、ペレの椅子を目印に左に進めば迷いません。
右に進むとアラン・デイビス・ビーチ。人が少ないので、プライベートビーチのように楽しむ人が集います。時間が許すなら寄り道するのもあり。
視線を右に送るとココヘッド・クレーターが見えます。
こんな景色を見ながら歩いていたら、あっという間にペレの椅子の近くに来ていました。
ここまで15分弱。自宅から駅までの15分と比べると体感は半分くらい。
このあたりで写真を撮っておくのがポイント。
ペレの椅子は、近づくほど椅子に見えなくなります。椅子に見えたら迷わず撮影しましょう。
アラン・デイビス・ビーチ<Alan Davis Beach>。冬は波が荒い時もあるそうですが、比較的穏やかなビーチです。トイレや更衣室はありません。
ペレの椅子を目前に、道が二手に分かれました。分かれ道は左へ。まっすぐ進むと、岩石が荒々しく積み重なってできた海岸に出ます。
大きな石がゴロゴロしている斜面を登ります。足元に気をつけながら一歩一歩進めば、手を付かなくても歩けるレベルです。
写真では壁のように見えますが、実際は立ったまま歩いて登れます。
斜面のないルートもあって、ハイキングルートに戻るときに歩いてみました。椅子っぽく見える箇所がないので、可能なら下からアプローチする今回のルートがおすすめです。
無事にゴール。スタートからのんびり歩いて20分弱でした。
左に見えるのがペレの椅子ですが、近づき過ぎるとただの溶岩。椅子は海に向かっているので、ここは椅子の裏側になります。
ペレの椅子を横から見たら、赤みを帯びていました。パワースポットを感じる体質じゃなくても、エネルギーを蓄えていそうな気がします。チョンと触れて、「よろしくお願いします」とだけ念じました。
石を削るのはもちろん、落ちている石を持ち帰ることもタブー。ハワイの石を持ち出すと、ペレの逆鱗に触れて不幸が訪れると言われています。持ち帰った人がハワイに送り返してくる事例も多いとか。ペレの怒りかどうかは別として、ハワイの石はハワイに残すべきです。
それにしても、ここは素晴らしい景色が広がる場所でした。人工の建造物がなく、視界に入るのは自然が創り出したものばかり。海も山も溶岩もワンショットに収まる癒しスポットです。スピリチュアルな感性はここでは必要ありませんでした。時間の制限がなければ、ここで1時間くらいボーっとしていたかもしれません。
ペレの椅子からマカプウ岬ハイキングコースに合流
帰りは来た道とは別のハイキングコースに合流する道を選びました。登った岩場を降りず、ペレの椅子を後ろにして歩くと、細い小道になります。大きな石につまづかないことに注意すれば、危険な箇所はありません。
道幅は1人分。ジョギングをする人、犬を連れて歩く人とすれ違いました。ハワイのトレッキングでは、すれ違いざまにお互い「アロハ」と挨拶し合うことが多く、嬉しい気分になります。
この道は特に景色を楽しめるわけではありません。ひたすら前進あるのみ。
横に伸びる道がマカプウ岬ハイキングルート。ペレの椅子からは10分くらいで戻ってきました。
スタート地点から2,3分くらいの場所に合流するので、ハイキングもほぼ最初から楽しめます。
短時間でペレの椅子に行くなら、最初からこの道を使う手もありますが、椅子っぽい風景は見られません。
持ち物と準備
- トイレを済ませておく
- 歩きやすくて汚れてもいい靴
つま先が隠れる歩きやすい靴がベスト - スマホまたはカメラ
- 飲みもの
自販機や売店がない - タオル
- 日焼け止め
ペレの椅子もハイキングも日陰がまったくない - サングラスや帽子(あれば)
トイレはありません。近いところでもマカプウ・ビーチ・パークかハワイ・カイ・ゴルフコースで、徒歩で20分かそれ以上かかります。
マカプウ・ビーチ・パークのトイレは、清掃サイクルが長いのか、想像を絶する汚さでした。それ以上にハワイの公衆トイレは危険もあります。
マカプウ岬へのアクセスはこちら
マカプウ岬ハイキングへ
オアフ島屈指の景勝地を歩く
いそぽん(@isopon11)でした。
マハロ♪
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