竹富島では、1年に1度神々が船に乗って竹富島を訪れ、人々に五穀豊穣やすべての幸をもたらすと伝えられてきました。その船を係留する際に網をつなぐのがニーラン神石《ニーラン カントゥイ》です。現代だと係船柱《けいせんちゅう》のような役割でしょうか。

ニーラン神石があるのは西桟橋とコンドイ浜の中間あたりです。


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海の遥か彼方にあるニライカナイの国から、一年に一度神々が船に種籾《たねもみ》を積み島に訪れ、人々に五穀豊穣やすべての幸をもたらしてくれると信じられています。
竹富島では毎年旧暦の八月八日にカンツカサ(神司)や有志が集まり、ニーラン神のもとで世迎い《ユーンカイ》の儀式が行われます。その際には供え物をし、ドラや太鼓を打ち鳴らし、「トゥンチャー」を唄い、手招きをして神々を迎えます。
ニーラン神石に船を寄せるということは、神々が降り立つ場所もここなのでしょうか。必須の観光スポットではないですが、少しばかり様子を見てきました。
ACCESS
竹富東港:徒歩35分、自転車12分
西桟橋:徒歩15分、自転車5分
コンドイ浜:徒歩6分
※自転車はコンドイ浜までの所要時間
※西桟橋から海岸沿いを歩くこともできるそうです
ニーラン神石へ
コンドイ浜の駐輪場に自転車を止め、向かって右(北)に浜辺を7分ほど歩くとニーラン神石があります。
コンドイ浜から見るとこのあたり↓

ニーラン神石の向こうに見えるのは西桟橋。
浜辺を歩いていくこともできるそうです。でも歩きやすくはなさそう。

このあたりは遠浅で、干潮も重なって微妙な景色になりました。でも干上がりビューも嫌いじゃないです。

途中でヤドカリと戯れたりしながら、7分ほどでニーラン神石に到着。

大きくはないですが、他の石よりも飛び出ていたので気づけると思います。



竹富島にとって神聖で大切な石。ただ、飾り付けはなく、案内板があるだけなので神聖さを感じにくい。事前に勉強しておけばよかったと思いました。
儀式の様子は八重山ライブラリーさんの動画で見ることができます。ニーラン神石や儀式をより詳しく知りたいなら、竹富島ゆがふ館さんの動画がおすすめです。
自転車はコンドイ浜に止めて行くのがおすすめ
ニーラン神石へは、西海岸線の道から小道に入って行くこともできますが、個人的にはコンドイ浜の駐輪場に自転車を止めて、北に向かって(西桟橋の方に向かって)浜辺を歩くのがおすすめ。
小道は坂道になっていて、さらに未舗装なのでパンクのリスクもあります。海沿いを歩けば景色も楽しめますよ。

先は舗装されておらず引き返しました

施設情報
ニーラン神石 | |
---|---|
営業時間 | 24時間 |
定休日 | なし |
住所 | 沖縄県八重山郡竹富町竹富 Google Map ![]() |
入場料 | 無料 |
滞在時間 | 5分 |
公式HP | なし |
備考 | トイレ ✕│売店 ✕ トイレはコンドイ浜にあり |
ACCESS
竹富東港:徒歩35分、自転車12分
西桟橋:徒歩15分、自転車5分
コンドイ浜:徒歩6分
※自転車はコンドイ浜までの所要時間
※西桟橋から海岸沿いを歩くこともできるそうです
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ニーラン神石を見ていたら、ふと沖縄本島南部にあるヤハラヅカサを思い出しました


Article author いそぽん
Photo & Experience 2024.11
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