大和井〈やまとがー〉から歩いて10分弱、盛加井〈むいかがー〉にやってきました。時刻は17時50分。大和井と同じく、盛加井も明るい時間に来るべき場所でした。
大和井が人の手で築かれた見事な石壁が見どころだったのに対し、盛加井は陥没によってできた異世界転生のような景色が見どころ。夕方は太陽光が木々に遮られるので、まったくと言っていいほど景色を楽しむことはできませんでした。だから、ぜひ明るい時間を狙って訪れてください。
そんな薄暗い時間帯の盛加井のレビューです。
その前に、とても分かりやすい解説図を紹介します。まさに、こんな感じでした。

盛加井の解説図
見どころ
- 陥没したヘソのような地形
- 鮮やかな緑と地中に伸びる石段
- 中から外を見たときの景色
- 石段を上り下りしながら昔の苦労を知る
- 透明度の高い地下水
使ったもの
- スマホのライト
- 100均のペン型ライト(なくてもいい)
- 虫よけ
日中の明るい時間でも井戸の奥は暗いです。あと、虫が多かったので、訪問の際はご注意ください。
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盛加井〈むいかがー〉
大和井から歩くこと10分弱、盛加井の看板が見えました。周辺は普通の住宅街です。
盛加井は地中の琉球石灰岩の層にできた大きな空洞が崩壊し、地表が陥没してできた井戸。「住宅のすぐ近くにそんな陥没スポットあっていいの?」と思いましたが、昔はこの井戸を中心に集落が形成されていったので、その名残りと思えば味わい深くも思えます。



案内板の内容
市指定史跡「盛加がー(洞井)」
指定年月日 昭和50(1975)年12月11日
水道の発達しないころ、人々の生活用水は天水と各所に散在する うりがー(洞井)であった。集落はうりがーを中心に形成、発達してきており、宮古の歴史はうりがーを切りはなして考えることはできない。
盛加がー内には小規模ながら貝塚層もあり、周辺一帯からは多くの青磁片、土器片等が表面採取でき、大きな集落跡を物語っている。郷土史家の稲村賢敷氏は、14世紀後半勢力をふるった与那覇原一党の本拠地をここ盛加がー一帯にもとめているが、異説もあってさだかではない。盛加がーは、平良近郊ではもっとも規模の大きいうりがーで、石段は103段設けられ、婦女子の踏みしめた跡を残している。
盛加井に隣接して『盛加井御嶽〈むいかがー うたき〉』がありますが、今回の宮古島旅で「御嶽はむやみに入らないこと」を知ったので外から見るだけにしました。

右:盛加井への石段 左:盛加井御嶽
では盛加井へ。

夕方以降はかなり暗くなるため、スマホのライトを点け、さらに100均で買ったペン型ライト(単4電池1本)で石段を照らしました。画像はさらに明るさを少し調整しています。
石段は観光用に整備されておらず当時のまま。すり減っていたり、砕けていたりする箇所が多々あります。また、石段の奥行が狭い箇所や滑りやすい箇所も多いのでゆっくり歩きましょう。夕方以降はライトがないとほとんど見えなくなります。


石段の途中で陥没した地形(陥没ドリーネ)や地層が見られますが、暗さと蚊で立ち止まる余裕がありませんでした。ほんと、もったいない。

こんな景色を見てきてほしい!

地表がズボっと落ちたのが分かる


木の妖精が住んでいそうな光景。夕方以降は闇に包まれる
石段は全部で103段。当時、水汲みは女性や子供の仕事で、水の入った重い桶を天秤棒で担ぎ、1日に何度も何度も往復していたそう。そんな重労働を想像しながら1段ずつ踏みしめてみてはいかがでしょうか。
さらに石段は下へと続いています。ここからは琉球石灰岩の層の中に入るので、昼間でも段々と暗くなっていきます。大和井では活躍できなかった100均のペン型ライトが役に立ちました。もちろん、持っていけるなら懐中電灯をおすすめします。

石段の先が見えず不安。この時はまだ盛加井の石段が103段あることを知らなかったので、果てしなく地下に潜っていってしまうのではないかと焦りました。明るい時間なら何も気にしなかったと思います。

明るければ不安になることもない
最深部の水源に到着しても、やはり暗さがネック。水があるのかすら分からない。
僕の場合は、水があることに気づかず、片足を少し突っ込んで初めて気づきました。命を紡いだ神聖な井戸。水を汚さないのはもちろん、触るつもりすらなかったのに。ごめんなさい。
そんなこともあって、水があることも、抜群の透明度であることも分かりました。
誤って落ちてしまわないようご注意ください。


陽の光が差し込むと水の存在が分かる

水があることに気づいていない

↓ここにもたっぷり水が溜まっていたけど、最初は気づきませんでした。


最後の見どころは、地上に戻るときに見える入口の光景。


タイミングが良ければジブリの世界に。

以上、盛加井でした。
読み方覚えてますか?「むいかがー」です。
施設情報
| 営業時間 | 24時間 |
| 定休日 | なし |
| 住所 | 沖縄県宮古島市平良東仲宗根201(地図) |
| 電話番号 | なし |
| 入場料 | 無料 |
| トイレ | なし |
| 駐車場 | なし |
| 売店 | なし |
| 公式HP | 宮古島市役所 【市指定:史跡】盛加がー |
| 備考 | 明かりなし 石段が滑りやすい 虫よけ対策推奨 |
滞在時間
滞在時間の目安は10~20分。
103段の石段は、ライトを照らしながらでも2分ちょっとで下りられました。
駐車場
専用駐車場がないため、盛加越公園〈もりかごしこうえん〉の北側駐車場をお借りしました。徒歩5分です。
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Article author いそぽん
Photo & Experience 2025.11





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