海外レンタルWiFi関連の記事を見ると、WiFiBOXを1番に推すWebサイトやブログが増えています。そこまで推すなら実際に試してみようということで、2023年のハワイ旅行はWiFiBOXをレンタルしました。
WiFiBOXの魅力は低料金と簡素化されたレンタルシステムです。
通信速度は少し遅い感覚はあるものの、ネット検索やWebサイトの閲覧、GoogleMapは問題なく使えました。
逆に向いていないのは、1台を3人以上でシェア、YouTubeやInstagramで高画質な動画を見る、オンラインゲームです。それと、充電器は特に注意しないといけません。
このように、知らないと後悔するかもしれない不便な点もありました。
商品の無償提供や記事作成依頼は受けていません。だから本音でレビューしていきます!
WiFiBOXの概要は公式サイトが分かりやすいので体験談メインです
初ハワイ&初海外におすすめの本
ハワイ旅行に必要な基本情報や準備、店舗情報を1冊に集約。圧倒的な情報量です。いそぽん家も初ハワイでお世話になりました。
WiFiBOXの料金と比較
4泊6日の料金
レンタル日数6日間
補償あり | 補償なし | |
---|---|---|
無制限 | 7,260円 | 5,940円 |
1GB | 5,460円 | 4,140円 |
500MB | 3,660円 | 2,340円 |
1日分の料金を他社と比較
1日の通信容量は各社で取扱いが異なるため、無制限プランと1GB(グローバルWiFiは1.1GB)で1日あたりの料金を比較しました。
「補償なし」の1日あたり料金比較
2024年2月9日時点
無制限 | 1GB | |
---|---|---|
アロハデータ | 890円 | 666円 |
WiFiBOX | 990円 | 690円 |
グローバルWiFi | 2,170円 | 1,470円 |
Wi-Ho!Biz | 1,800円 | 1,500円 |
jetfi | 1,056円 | 785円 |
イモトのWiFi | 2,360円※ | 1,860円※ |
jetfi…キャンペーン料金(2024年4月30日まで)
イモトのWiFiは受取手数料として合計額に別途550円加算
「補償あり」の1日あたり料金比較
補償 | 無制限 | 1GB | |
アロハデータ | 100% | 1,390円 | 1,166円 |
80% | 1,190円 | 966円 | |
WiFiBOX | 100% | 1,210円 | 910円 |
80% | なし | なし | |
グローバルWiFi | 100% | 2,500円 | 1,800円 |
80% | 2,390円 | 1,690円 | |
Wi-Ho!Biz | 100% | 2,130円 | 1,830円 |
80% | 2,020円 | 1,720円 | |
jetfi | 100% | 1,056円 | 785円 |
80% | なし | なし | |
イモトのWiFi | 100% | 2,690円 | 2,190円 |
80% | 2,580円 | 2,080円 |
jetfi…安心パック0円キャンペーン中の料金
WiFiBOXで不便に感じたこと
充電器は自分で用意する
WiFiBOXは充電器を自分で用意しないといけません。用意するのは、USB Type-A。
「USB Type-A?タイプがある時点で頭が痛い。」調べてみると、やっぱりType-BやType-Cがあるし、micro~とかいうのまであります。機械音痴の僕には酷でした。
分かったのは、Type~の違いはコネクタの形が違うということ。Type-Aは四角、Type-Bは家っぽい、Type-Cは角丸。WiFiBOX公式サイトとHanpenBlogというブログを見ました。
【参考サイト】HanpenBlog
USBコネクターの種類を全て解説。これを読めば全て区別できる
※Standard-AがType-A
本体内蔵の充電ケーブルが短い
充電器とWiFiBOXを繋ぐケーブルは本体に内蔵されています。でもこのケーブル、短い。本体が置ける台や机の近くにコンセントがないと、宙ぶらりんになります。
付属品がなくてかさばらないのはWiFiBOXの魅力の1つですが、コンセントの位置によっては、台のようなものを置くか、別のケーブル(Type-CとType-Aを繋げられるケーブル)または延長コードが必要です。
本体の横にUSB Type-Cのコネクタがあるので、もしType-CとType-Aを繋ぐケーブルを持っているなら絶対持って行きましょう。これでコンセントが離れていても充電できます。
ちなみに、シェラトンワイキキはUSB-Aのコネクタがあるので、充電器なしで直接充電することもできました。ケーブルが短いため使わなかったですが。
僕はこの話を理解するまでに1日かかりました。ここまでで頭が痛くなったようでしたら、本体も充電器もセットになっているアロハデータ
【関連記事】いそぽんハワイ
電源をONにしてから接続までのタイムラグ
WiFiBOXはクラウドSIM型のWiFiです。クラウドSIMとは、登録している現地の通信業者の中から最適な回線を選んで自動で接続する通信技術のこと。そのため、電源をONにしてから接続まで時間がかかることがあります。WiFiBOXの公式サイトでも案内されていました。
電源ボタンを3秒間押し、白いLEDライトが3つすべて点灯するまでお待ちください。
引用:WiFiBOX クイックガイド
接続可能になるまで1分ほどかかります。
※空港内や周辺の電波状況により、通信可能になるまで5~10分程度時間を要する場合がございます。
10分以上待機しても接続できない場合は、電源ボタンを15秒間長押しし、再起動を行ってください。
ダニエル・K・イノウエ国際空港(旧ホノルル国際空港)で電源を入れてみると、確かにタイムラグがありました。でも、1分以内だった気がします。
ただ、クラウドSIMの特性なのか、電源を入れっぱなしのときに電波を掴んでくれないことがありました。大した時間ではなかったですが、急いでいるときはイライラしそうです。
クラウドSIMのメリットは、どこか1つの回線で障害があっても別の回線が使えること、複数の回線を選べるからカバーエリアが広いことです。
高画質な動画はムリっぽい通信速度
基本的に、クラウドSIMは通信速度が速い電波を優先するはずですが、低速の回線に繋がってしまうこともあります。
街中やホテルなど複数箇所で通信速度を測ってみたところ、YouTubeで高画質な動画を快適に再生できる速度ではありませんでした。解像度がHD720pまでなら大丈夫そう、HD1080pは怪しいときあり、4Kは視聴できない、そんな結果です。(あくまで理論上)
検索や地図アプリの使用は問題ありません。
通信速度が低下する原因は、掴んでいる電波だけではなく、スマホの設定やアプリも影響するそうです。公式サイトには、VPN接続やセキュリティソフトも原因になると書かれていて、まさに僕のスマホがそうです。それと、アメリカ放題と速度比べなんて特殊な使い方をしたのも原因かもしれません。機種はiPhone15proなので、スマホ自体が原因とは考えにくいです(15proの前は7でしたけど)。
【関連サイト】
- WiFiBOX公式
困ったときには - NTTコミュニケーションズ
VPN接続とは?仕組みや方法をわかりやすく解説
WiFiBOXの通信速度測定結果
YouTubeで推奨される速度の目安
動画の解像度 | 推奨される持続的な速度 |
---|---|
4K UHD | 20 Mbps |
HD 1080p | 5 Mbps |
HD 720p | 2.5 Mbps |
SD 480p | 1.1 Mbps |
SD 360p | 0.7 Mbps |
日本にいるときのネット環境と比べると、どのレンタルWiFiでも『もたつき』は出ます。WiFiBOXは期待していたよりも低速度だったのが残念ですが、動画視聴やネットゲームを除けば、まぁ許容範囲。検索では数値ほどの遅さは感じませんでした。それでも、1台でシェアするのは2人までが限界だと思います。
(余談)動画視聴や画像アップロードは楽天ラウンジが便利
余談ですが、動画視聴や画像のアップロードなど、どうしても高速のネット環境が必要なときは、ホテルやラウンジのWiFiが便利です。
特に楽天カードラウンジのWiFiは超快適。ワイキキのラウンジで計測したら、WiFiBOXが38Mbps、アメリカ放題が260Mbps(これでもかなり速い)、ラウンジのフリーWiFiは450Mbps。高画質の動画も余裕。画像のアップロードも速く、iPhoneで撮った画像のバックアップがサクサク進みました。
アラモアナにあるラウンジも速かったです。
楽天カードラウンジを利用できる条件は、楽天カードを持っていること。年会費無料のカードでも大丈夫です。ただし、ラウンジに入るときに楽天カードの提示が必要なのでお忘れなく。
普段少しでも楽天のサービスを利用するなら、ハワイ用にカードを作ってもいいと思います。
【関連記事】いそぽんハワイ
WiFiBOXの良かったところ
100%補償を付けても安い
安心補償とは
レンタルWi-Fi機器の紛失・盗難・破損に備えた任意の補償制度。加入しないという選択もありますが、弁償金が高額になります
補償は1日単位で料金が発生します。企業によって100%補償や80%補償と種類がありますが、WiFiBOXは100%補償のみ。
100%補償付きで料金を比較するとWiFiBOXは格安です。1日あたり220円は、他のレンタルWiFiと比べて圧倒的に安い。僕のように、補償をしっかり付けたいタイプには嬉しい料金です。
ネット検索は普通に繋がる
高画質な動画はムリでも、ネット検索程度なら普通に使えました。ただ、ワイキキならそこそこ速いですが、田舎の方に行くと遅くなるかもしれません。あと、SNS等への画像のアップロードも期待しない方がいいです。
WiFiBOXは、ネットの使用頻度が多くなく(困ったときに調べる程度)、低料金のWi-Fiを使いたい人にちょうどいいと思います。
直前でも予約・キャンセルできる
ホリデーシーズンは分かりませんが、WiFiBOXは当日でも予約できます。セントレアで借りた際も在庫がありました。もちろん予約しておく方が確実です。僕は3日前に予約しておきました。
キャンセルは受取日当日の23時59分までキャンセル料無料。
他のレンタルWiFiは2~3日前からキャンセル料が発生するのですが、当日でも無料でキャンセルできるのはWiFiBOXだけだと思います。直近までスケジュールが決まらない、どのWiFiにしようか迷っている、そんな状態でも気軽に予約しておけるのは便利。
もし受け取りや返却の場所を変えたい場合、変更の手続きはいりません。都合のいい場所で受取と返却ができます。
受取・返却がスピーディ
受取も返却もシンプルで人を介しません。スマートでスピーディ。ちゃんと確認メールも届きます。受取と返却は後で画像つきで紹介します。
ちなみに、セントレアは有人カウンター(スタッフ常駐の時間は不明)でした。機器の利用方法を説明できるスタッフだったので、不安なら使い方を確認できます。説明書も置いてあるので、貰っておきましょう。
24時間サポート
サポートが必要になるようなことはなかったですが、低料金で24時間サポートはWiFiBOXの魅力です。ハワイと日本では19時間の時差があります。営業時間内だけのサポートだと、やり取りできる時間が限られ、解決するまで時間がかかるかもしれません。
24時間サポートではないWiFiだと…
ハワイ時間 | 日本時間 | |
金曜10:00 | 土曜05:00 | 土日休み |
月曜10:00 | 火曜05:00 | 営業時間前 |
WiFiBOXの24時間サポートは時差を気にしなくていい |
充電が長持ち
朝フル充電でホテルを出て、観光の合間に検索や地図アプリを使い、夜はまだ半分くらい充電が残っていました。使用頻度にもよると思いますが、充電は長持ちします。公式サイトによると、連続通信時間は12時間。しばらくネットを使わないときに電源を落としておけば、余裕で1日もちます。
モバイルバッテリーになる
「スマホの充電がなくなりそう」そんなときに、WiFiBOXからスマホに充電することができます。WiFiBOX本体のバッテリーが減るので、大ピンチのとき限定です。1回だけ利用しました。
WiFiBOXで特に印象に残っているのは、シンプルな点とギリギリでも借りられる点です。セントレアのスタッフさんの対応も良かったし、WiFiBOXのキャッチコピーである「旅はスマートにいきましょう」は嘘ではありませんでした。
これで通信速度が上がれば、ハワイ用レンタルWiFiでNo.1になると思います。ちゃんと大手の通信回線を掴んでいたのになんでだろう?
僕はハワイで動画を見ることはないので、WiFiBOXで十分でした。
WiFiBOXの受取・返却
(中部国際空港セントレア)
予約は簡単
予約方法は簡単です。スクリーンショットを撮りながら予約しましたが、解説が必要なほど難しい部分はありませんでした。スマホでも5分程度で完了します。
支払方法はクレジットカードかデビットカードのどちらかで手数料無料。プリベイトカードは使えません。
予約の流れ
- 目的地でハワイを選択
- 受取日と返却日を入力
通常は出発日と帰国日 - プラン、安心補償の有無、受取場所、返却場所を選択
- 会員登録
氏名・生年月日・メールアドレス・ログイン用のパスワードを設定 - 利用者情報入力
- クレジットカード情報入力
会員登録完了後と予約完了後にメールが届くので、内容を確認しておきましょう。WiFiBOXのマイページでも確認できます。
件名が『【WiFiBOX】商品受取方法のご案内(受取案内メール)』となっているメールは保存しておいてください。本文にWiFIBOX貸出機のQRを読み取るためのページURLが記載されています。誤ってメールを削除してしまってもマイページからアクセスできますが、メールのURLから進む方が早いです。
WiFiBOXの受取方法
カウンターは中部国際空港セントレアのアクセスプラザにあります。名鉄の改札を出た左側です。
営業時間:06:30-22:00
どこの場所でも受取方法は共通です。
- 【WiFiBOX】商品受取方法のご案内(受取案内メール)のメールに記載された受取用QRコード読み取りページのURLをタップ
- カメラの使用を許可しますか?→許可する
- 受け取るボタン
- スロットから自動で本体が出てくる
1.
2.
3.
4.
WiFiBOXの返却方法
返却は空いているスロットに差し込むだけです。充電ランプを手前にして奥まで差し込みます。カチッと音がしたら返却ができた合図。きちんと返却できたか心配することはありません。数秒で返却完了のメールが届きます。
WiFiBOX基本情報
2024年2月9日時点
会社名 | 株式会社テレコムスクエア |
料金 | ・無制限:890円/日 ・ 1GB:690円/日 ・500MB:390円/日 受取手数料:無料 |
補償種類 1日料金 | ・加入:220円/日 ・未加入 |
受取 | 貸出機設置各所 空港・駅周辺・商業施設など多数 WiFiBOX設置場所一覧 |
返却 | 貸出機設置各所 受取場所と異なっても可 予約時からの変更可(申請不要) |
対応空港 | 新千歳空港/旭川空港/函館空港/いわて花巻空港/庄内空港/山形空港/福島空港/茨城空港/成田空港/羽田空港/新潟空港/富山空港/信州まつもと空港/中部国際空港セントレア/関西国際空港/伊丹空港/米子鬼太郎空港/岡山桃太郎空港/高松空港/岩国錦帯橋空港/山口宇部空港/松山空港(愛媛県)/福岡空港/大分空港/那覇空港 |
端末情報 | 【連続通信時間】12時間 【同時接続可能台数】5台 【通信速度下り最大】150Mbps |
サポート | 24時間365日サポート チャット・メール・電話 |
キャンセル | 受取日当日23時59分まで無料 受取日当日24時以降は返金不可 |
WiFiBOX×ハワイまとめ
特に気になったのは、充電器の用意と通信速度。
充電器は持っているかどうかではなく、「USB Type-Aの充電器ってなんぞ?」状態だったので調べるのが面倒でした。
レンタルWiFiは仕様書どおりの通信速度が出ないのが普通。日本より遅いことには慣れていますが、WiFiBOXにはもっと期待していました。せっかく大手の通信会社の電波を掴んでいるのに、期待よりも遅い。検索やマップアプリが普通に使えるだけでは物足りません。だって株式会社テレコムスクエアは、創業50年の老舗。求めるものは大きくなります。
とはいえ、補償込みの料金の安さ、予約から受取・返却の簡単さは魅力的。ユーザー心理を考えてくれているのは分かります。24時間サポートもその1つ。現時点では推しNo.1まではいかないですが、トップクラスに入るのは分かりました。これからも期待します!
いそぽん(@isopon11)でした。
マハロ♪
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