夕陽がきれい。
そんな口コミを目にして観音崎<かんのんさき>へ。場所は石垣島南西部の端っこです。
市街地から近く、道1本で行けるのが魅力的。市街地から外れると真っ暗な道が多い石垣島において、観音崎は土地勘がない旅行者でもアクセスしやすい場所にあります。
観音崎に行って感じた見どころは海と夕陽。
西向きの岬から見る夕焼けはとてもきれいで、小浜島と西表島のシルエットが浮かび上がります。
ちなみに、
観音崎は灯台も有名ですが、小さいし中に入れません。ついでに見るくらいのレベルでした。
ということで、今回は観音崎の夕陽鑑賞スポットがメイン。サンセットを堪能できるスポットを5つ紹介します。映えスポットもあるので、旅行計画の参考にご覧ください。(灯台も紹介します)
琉球観音埼灯台
まずは灯台をサクッと。駐車場から灯台までは歩いて1分ほどです。
この日は何かの工事中だったようで、近づくことができず手前で見て終わり。工事していなかったとしても、長く滞在するような仕掛けはありません。必要な仕事をしているだけの灯台です。
強いて特徴を挙げるなら、一般的な円筒形じゃなく四角なところ。この形は結構珍しいと思います。
この形で大きければ「おぉ!」と声を漏らしながら見上げるかもしれません。でもイメージする灯台よりずっと小さい。
地上から1番高いところまで約11m。町内放送のスピーカーが置いてありそうな佇まいです。周りは柵で囲まれていて20秒で1周できるくらいの広さです。
この灯台の正式名称は『琉球観音埼灯台』<りゅうきゅうかんのんさきとうだい>。崎ではなく埼。埼は陸地が水部へ突出している場所に使う漢字です。
案内板より
~案内板より~
この灯台は、昭和28年7月米軍によって建設され、同47年5月の本土復帰とともに海上保安庁に引き継がれたのち、数回改良されて現在の形となりました。
この岬一帯は、通称、「冨崎(フサギィ)」と呼ばれ岬の東方600メートル付近に、冨崎観音堂があることから観音崎とも呼ばれています。
民謡「小浜節」にも謡われているフサギィとは、幸運を意味し、航海の安全をもたらす岬の名称と言われていますが、岬に立つ灯台は、この名称にふさわしく沖を航行する船舶の安全を守っています。
灯台見学は1分で終了。
琉球観音崎の夕陽スポット5選
サンセットを見るならここ!と思ったのは5か所でした。
Aから順番にご紹介します。
A.見晴らし台(展望台)
ポイント:少人数限定の絶景スポット
海沿いの歩道を東屋<あずまや>に向かって歩くと、右側に上り階段があります。階段を上り始めてすぐ左に逸れる道がありますが、そちらは後回し。そのまま階段を上り、突き当たりにあるのが見晴らし台です。
途中、眼下に見えたのは観音ビーチ。その奥は名蔵湾。ずっと向こうで▲にチョンと突き出ているのは、トレッキングで人気の屋良部岳です。
階段を上り始めてからわずか1分で見晴らし台に到着。ひとことで表すと絶景。ふたことで表すとめっちゃ絶景。
ただ…スペースが狭い。前に4人立たれたらアウト。先着順の少人数限定スポットです。譲り合いの気持ちも忘れずに。
B.洞窟から海辺へ
ポイント:幻想的で美しい光景
続いて、階段の途中にあった左に逸れる道へ。未舗装で大粒の石がゴロゴロ転がっています。そして、虫が苦手な人は要注意。まあまあ大きいクモが枝から垂れ下がっているかもしれません。足元に気を取られていたため、危うく真正面から突っ込むところでした。
「嫌だなぁ、やめよっかなぁ」と思うのですが、すぐ先に明かりが見えるんです。夕陽の輝きが。勇気を出して前進。
すると、金色に輝くピラミッドのような光芒が目に飛び込んできました。おそらく、日没前にだけ見られる太陽からのギフト。
短い洞窟を抜けた先は、小さくてかわいいビーチ。方角はほぼ真西です。
岩のシルエットが夕陽のオレンジ色を一層引き立てる幻想的な映えスポットでした。
C.東屋の横にある岩場
ポイント:ここも少人数限定。シルエットが美しく記念撮影にぴったり
東屋の手前、右横にある小道を進むとすぐ海に出ます。またまたかわいいビーチと夕陽を引き立てる岩場。カップルの撮影スポットにぴったりの場所です。
D.東屋
ポイント:王道中の王道。東屋を建てたのも納得
座ってサンセットを見られるのはここだけ。みんなが集まる場所です。
E.海沿いの道
ポイント:駐車場に近い
暑さでバテた…
もう他のスポットに戻る元気がなかったのでここでサンセットを鑑賞。堤防のすぐ先は海。ここからの夕陽もなかなかのものです。
でも。
まさに「これから!」というときに厚い雲が太陽を覆ってしまうのでした。
太陽は小浜島と西表島の向こうに沈みます。雲と島の間からなんとか夕陽を見ようとすると
山火事みたい。
「あの分厚い雲がなかったら、めちゃくちゃ綺麗だったよね」と話していると、ひょっこり顔を出してくれました。
写真だと伝わりにくいですが、西表島のシルエットが浮かび上がってきれいでした。
間もなく太陽は西表島の向こうへと消えていきました。
市街地に近い観音崎でも、十分きれいなサンセットを見ることができました。あの雲がなかったら腰を抜かしていたかもしれません。あなたが行くときは雲がかかりませんように。
日の入り時刻の30分以上前に到着を
日の入り(=日没)とは、太陽の上辺が地平線に「沈みきる瞬間の時刻」のこと。なので、日の入り時刻から30分以上前に到着するのがおすすめです。
30分くらい前になると空が夕焼けに染まり始めます。10分くらい前からサンセットはクライマックスを迎えるので、その間に観音崎灯台を見に行ったり、夕陽鑑賞スポットをひと通り見て回ったり。
当日の日の入り時刻は17:58。到着したのは17:10頃。灯台を見てから周辺をウロウロして、車で涼むくらいの余裕がありました。早く到着したおかげで駐車場が空いていたのもよかったです。
日没後も時間に余裕があるなら、10~30分くらい空を見ていてください。夕焼けとは違った色で空が染まるマジックタイムを見られるかもしれません。
日の入り時刻を調べやすいサイト
- surf life
- keisan (CASIO)
※地名で九州を選ぶと石垣島を選択できます
石垣島・観音崎の施設情報
営業時間 | 24時間 |
定休日 | なし |
住所 | 沖縄県石垣市字新川1612(地図) |
電話番号 | なし |
入場料 | 無料 |
トイレ | なし 唐人墓の駐車場にあり。徒歩1分 |
駐車場 | 無料・10~13台分 ※止め方による |
滞在時間 | 30~60分 |
売店 | なし 自動販売機もなし |
公式HP | なし |
アクセス
- 車
-
市街地(石垣市役所)から15分
- 徒歩
-
市街地(石垣市役所)から1時間30分
- 路線バス
-
バスターミナルから30分
系統9 川平リゾート線で『唐人の墓』下車
※1日6便程度時刻表は変更になる場合があるため、東運輸 運行路線バスに記載の広域時刻表(バスターミナル発⇒各方面、各方面⇒バスターミナル行)で最新情報をご確認ください。
駐車場
観音崎に入るとすぐ左に5,6台分の駐車スペース、さらに道なりに進むと奥に約7台分の駐車場があります。道幅が車1台分しかないのでゆっくり進んでください。
日没が近づくにつれて訪れる人が増えます。でも駐車場は狭い。そんな状況なので、徒歩1分のところにある唐人墓の駐車場を利用する人も多いようです。実際に僕たちの後に入ってきた車は、1度引き返し、唐人墓に駐車してから歩いて戻ってきました。
↓観音崎と唐人墓の駐車場↓
駐車場横の堤防から竹富島が見えますよ。平べったい島です。
近くの観光スポット
旅行記はこれから少しずつ書いていきます。
- 唐人墓(車で1分以内)
- ミルミル本舗(車で5分)
- 石垣島鍾乳洞(車で15分)
- バンナ公園(車で15分)
- やいま村(車で10分)
- 一本マングローブ(車で15分)
※駐車場が厳しい - 桃林寺(車で15分)
- ユーグレナモール(車で15分)
- 川平湾(車で25分)
- 石垣御神埼灯台(車で35分)
いそぽん(@isopon11)でした。