神が降臨する聖地として崇敬されてきた御神崎《おがんざき、うがんざき》。
石垣島の西側、東シナ海に突き出た屋良部半島《やらぶはんとう》の北にあり、先端に灯台が建つ景勝地です。

御神崎は岬全体が展望台。広い草原、果てしなく続く青い海、切り立つ崖、奇岩、そして灯台。常にどれかが目に入り、どこを撮っても絵になる場所。スマホのカメラは起動しっぱなしでした。
今回の旅ログでは
- 御神崎の施設情報
- 駐車場
- 所要時間と滞在時間
- 見どころや感想
を紹介していきます。
営業時間 | 24時間 |
定休日 | なし |
住所 | 沖縄県石垣市崎枝(地図) |
電話番号 | なし (管理者)公益社団法人 石垣市シルバー人材センター 0980-83-8439 |
入場料 | 無料 |
トイレ | あり |
駐車場 | 無料・16台 |
滞在時間 | 日中:30分~ 夕方:60~90分 駐車場確保のため |
売店 | なし 自動販売機あり |
公式HP | なし |
御神崎の駐車場
駐車場は16台分。オフシーズンの日中は余裕で駐車できます。
でも、サンセットの時間は完全に不足。日没の時間が近づくと、駐車場は満車となり、路駐の車列ができるそう。夕日を見に行くなら、遅くても日没時間の30分前、できれば1時間前に到着したいところです。

空港・市街地からのドライブ所要時間
- 空港から約45分
- 市街地(石垣市役所)から約45分
御神崎周辺の道路は片道1車線分程度の幅があります。ただし、道路脇から伸びた草を避けようとはみ出す車もあるので注意。

御神崎の看板を越してからは道幅が狭いので、ゆっくり運転してください。

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滞在時間の目安
- 昼30分~
- 夕方(サンセット)60~90分
駐車場が埋まるため日没の30分以上前、できれば1時間前に到着を(特にハイシーズン)。
日の入り(=日没)は、太陽の上辺が地平線に「沈みきる瞬間」のこと。なので、日の入り時刻の30分以上前に到着するのがおすすめ。
30分くらい前になると空が夕焼けに染まり、10分くらい前からサンセットはクライマックスを迎えます。
また、日没後10分~30分ほど空を見ていると、夕焼けとは違った色で空が染まるマジックタイムを見られることがあります。
日の入り時刻を調べやすいサイト
- surf life
- keisan (CASIO)
※地名で九州を選ぶと石垣島を選択できます
トイレ
トイレは駐車場のとなりにあります。掃除のタイミングにもよりますが、この日は汚かったです。「あるだけマシ」くらいに思っておきましょう。

御神崎の見どころと旅ログ
おさえておきたい観光スポット
best viewpoints
(春~夏)遊歩道の横に見える草原と海
御神崎で最初に目に入るのが灯台。灯台まで遊歩道が整備されています。

左を向くと、なだらかな斜面に草原が広がり、紺碧の海が見えます。海の先に見える島は西表島と小浜島。晴れた日は、よりくっきりと島影を見ることができます。

3月〜7月、この草原には昼咲月見草《ヒルザキツキミソウ》が咲きほこります。昼咲月見草は月見草と同じアカバナ科マツヨイグサ属の植物。月見草は夕方頃に花を開き、昼咲月見草は昼に花を開きます。(夜も咲いている)

月見草は咲き始めは白く、しぼむ頃はピンクになる
また、4月~5月は御神崎のあちらこちらでテッポウユリを見ることもできます。

石垣御神崎灯台
※正確には御神埼灯台(崎ではなく埼)ですが、一般的に浸透している崎にしています
岬の先端にある小高い丘。その頂上に構える御神崎灯台。地上から頂部までの高さは17m。石垣島で1番大きい灯台です。

灯台が目前に迫ったとき、思わず「えっ」と声が出ました。
灯台に続く道が封鎖されている!

石垣海上保安部のホームページを確認すると、灯台上部の外壁に剥離および亀裂が見られ、コンクリート片が落下する恐れがあるとのこと。気になる再開日は未定。安全には換えられません。残念ながら灯台はここまで。
参考:石垣海上保安部
https://www.kaiho.mlit.go.jp/11kanku/ishigaki/【立入禁止】石垣御神埼灯台.pdf

御神崎灯台は11月上旬に1日だけ一般公開されますが、事故防止のため2024年は中止になったようです。
参考:石垣海上保安部
https://www.kaiho.mlit.go.jp/11kanku/ishigaki/
遊歩道から崖を見る
灯台の左側にある階段。幅は大人1人分程度。その1番高い所からの景色は、曇天であっても雄大で清々しい。

階段を下りたところで右下をのぞきこんでみたら、そこは切り立った崖でした。
岬といえば崖!




姉の頭岩
崖の近くに大きな三角型の岩があります。その上に乗っている岩が『姉の頭岩』(チブルー石、ブナリィツブリィイシ)です。
接地面を見ると、絶妙なバランスで乗っているのが分かります。激しい台風や地震がきても落ちそうで落ちない。チョコンと乗っている姿がおもしろくて愛らしい岩です。


気になるのが、姉の頭岩という名。頭岩ならともかく、なぜ姉?
その答えは、八重山に残る民話にありました。
(民話の概要)
名蔵にいた姉弟の話。粗暴で怠け者の弟を神司である姉がたしなめたところ、弟は激高(逆ギレ)し、ナタで姉の首を切り落としてしまいました。その頭は弟の首に噛みつき、弟の息の根を止めます。そしてスーッと空を飛んで御神崎のこの岩の上で止まり、そのまま石へと姿を変えました。
姉の頭岩には他にも民話があります。別の民話ではフチブイ岩と呼ばれます。気になったら下記のサイトをご覧ください。
八重山 島旅への誘い
石垣島観光スポットの記事 の『御神崎』と『フチブイ岩』の欄
ちなみに、御神崎の観光案内板は『姉の頭岩』と紹介されています。

海を優しく見つめる観音像と慰霊碑
観音崎の先端に行くと、観音像と慰霊碑があります。1952年に御神崎沖で発生した八重山丸の遭難沈没事故による犠牲者(死者行方不明者35名)の慰霊碑です。

そして、慰霊碑と海を見つめる観音像(南無観世音菩薩)。その表情は優しく、やや微笑んでいるように見えました。犠牲者に寄り添い、荒々しい海をなだめ、航行の安全を見守っているように感じました。




もう1つの奇岩
観音像の背後に、姉の頭岩とは別の奇岩が見えます。案内板にはこの岩の説明はありません。でも、記憶に残るおもしろい形です。

この岩に向かう小道もあるのですが…

先に進むのは断念しました。
足元にトゲのある葉(アダンの葉?)が茂っていて、ハーフパンツで剥き出しのスネに刺さりそう。ジーンズ履いてくればよかった。

遠くから拡大して見ると、岩の下に拝所《うがんじゅ》らしき場所がありました。ここで海の安全を願うのでしょうか。

写真の右下に赤い何かが写っています。正体は不動明王像でした。不動明王像の両脇に小さな像も見えるのですが、従者である矜羯羅《こんがら》童子と制托迦《せいたか》童子だと思います。
外部サイトのe-aruki.netさんに鮮明な画像が載っていたので、気になる方はぜひ。


平久保埼の鳩を思い出す
少し話が逸れますが、沖縄本島最北端の辺戸岬《へどみさき》でも、崖の上の不動明王像を見たのを思い出しました。旅行記事はまだ書いていないです。

御神崎の夕日
御神崎は夕日スポットとしても人気。ただ、夜は道が暗いので注意が必要です。また、夕日を見に昼間よりも多くの人が訪れるので、駐車場が埋まってしまうかもしれません。夕景はとても綺麗ですが、昼の観光でも十分だと思います。









夜景 石垣御神崎灯台と星空
御神崎観光で注意すること
- 帽子が飛ばされるくらい強風になることがある
- 崖の上で強風が吹くと危険
- 屋根がなくて日焼けする
- 運動靴がおすすめ(滑りやすい箇所あり)
- 日没前はかなり車が増える
- 拝所に近づかない
- トイレは綺麗じゃない
- 夜道は暗い

御神崎を含むツアー
ツアー予約サイト:楽天トラベル観光体験
ツアー予約サイト:アクティビティジャパン
近くの観光スポット
ドライブ旅なら、近くにある川平湾とセットで観光すると効率的です。

※現在記事作成中
- 川平湾(車で15分)
- 一本マングローブ(車で20分)
- やいま村(車で20分)
- バンナ公園(車で25分)
- ミルミル本舗(車で25分)
- 唐人墓(車で30分)
- 観音崎灯台(車で30分)
- 石垣島鍾乳洞(車で30分)
- 桃林寺・権現堂(車で35分)
- ユーグレナモール(車で35分)
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情報提供:楽天トラベル観光体験
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