サビチ鍾乳洞(石垣サビチ洞)に行くなら干潮時がおすすめ!
潮が引いたとき限定のスポットがあるからです。
今回は、サビチ鍾乳洞の旅行記。
見どころ、潮位の調べ方、旅ログを紹介します。
美しい海へ抜ける太古の洞窟へ!
施設情報
正式名称:伊原間サビチ洞(いばるまさびちどう) | |
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営業時間 | 09:30-17:00 最終入場16:30 |
定休日 | なし |
住所 | 沖縄県石垣市伊原間185-44(地図) |
電話番号 | 0980-89-2121 |
入場料 | 大人1,200円 小人600円(4歳~中学生) 現金のみ(クレジットカード、電子マネー不可) |
クーポン | 該当なし |
トイレ | あり |
駐車場 | 無料10台 混雑時は車用スペースに駐車可 |
滞在時間 | 20分~90分 |
売店 | あり(チケット売場) 自動販売機あり |
公式HP | ishigaki-ibaruma.com |
持ち物 | ・海岸に下りるならビーチサンダルとタオル(ビーチサンダルは無料の貸出もあります) ・滑りにくい靴 |
備考 | ・干潮時がおすすめ ・フリーWi-Fiあり |
Googleでサビチ鍾乳洞を検索すると、石垣島鍾乳洞とごちゃ混ぜになっているので注意!
所要時間
- 滞在時間
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20分~90分
サーっと見て回るだけなら20~30分くらい。鍾乳石をじっくり見たり、ビーチに行ったりするなら1時間以上が目安。
空港・市街地からのアクセス
- 車・レンタカー
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- 空港から約30分
- 市街地(石垣市役所)から約40分
- 路線バス
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最寄りのバス停『伊原間<いばるま>』
サビチ鍾乳洞まで徒歩20分系統5 平野折返伊原間線
系統6 平野線
系統3 東回り一周線
系統2 西回り一周線
系統8 西回り伊原間線※徒歩20分含む
- 空港から約50分
- 市街地(始発バスターミナル)から約1時間20分~1時間50分
路線は多いですが1日の本数が少ないので注意。市街地から西回り線に乗るとプラス30分かかります。
時刻表は変更になる場合があるため、東運輸 運行路線バスに記載の広域時刻表(バスターミナル発⇒各方面、各方面⇒バスターミナル行)で最新情報をご確認ください。
路線バスの本数が少ないため、石垣島は貸切観光タクシーも人気があります。
サビチ鍾乳洞に行くなら、近くにある玉取崎展望台や、石垣島最北端にある平久保埼灯台とセットで観光するのもおすすめです。
サビチ鍾乳洞の駐車場
区画線があるのは10台分。
混雑時は、歩行者や他の車の通行の妨げにならない場所に駐車することができます。
トイレ
Google Mapだと県道の近くになっていますが、駐車場の手前です。
ちゃんと清掃されていて綺麗でした。
サビチ鍾乳洞(石垣サビチ洞)
石垣サビチ洞は2億7000万年前の海底隆起で生まれました。海底にできた石灰岩層が2億7000万年前に海面上に隆起し、そこに雨水が浸透して空洞ができ、さらに長い年月をかけて鍾乳石が形成されて鍾乳洞となったのがサビチ鍾乳洞です。
キャッチコピーは
「日本で唯一、海に抜ける鍾乳洞」
薄暗い洞窟を歩き進めると、かすかに波の音が聞こえ、潮の香りが漂い始めます。出口を抜けると目の前は海。干潮時は海岸線に砂浜が現れ、その先には、神が宿ると言われる亀岩とキノコ岩を見ることができます。
ちなみに、サビチとは「冷たい」という意味らしいですが、冷たいどころか寒くもなかったです。行ったのは11月。外よりは涼しい程度でした。サビチ鍾乳洞には入口と出口があり、風が吹き抜けるため、石垣島鍾乳洞ほど湿気ムンムンではありません。
石垣島鍾乳洞とサビチ鍾乳洞の違い
鍾乳洞の雰囲気や鍾乳石を楽しむのが石垣島鍾乳洞、鍾乳洞と海が面したロケーションを楽しむのがサビチ鍾乳洞です。
石垣島鍾乳洞の方が圧倒的に規模が大きく、全長3,200mのうち660mが公開されています。サビチ鍾乳洞は全長でも324mしかありません。鍾乳石の数や迫力、イルミネーションなど鍾乳洞自体を楽しむのが石垣島鍾乳洞です。
サビチ鍾乳洞は鍾乳洞から海に出る珍しさが特徴で、美しい海と海岸線の光景に心が癒されます。鍾乳洞の規模は小さいですが、海とセットでのんびり過ごせるのがサビチ鍾乳洞です。
入場料はどちらも1,200円。4歳~中学生までは600円です。
サビチ鍾乳洞の見どころ
- 見どころ1.海に抜ける瞬間
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パッと目の前に広がる一面の海。空と海の青さに声を呑み、しばし立ち尽くしてしまいます。サビチ鍾乳洞ならではの独特な体験です。
- 見どころ2.パワースポットの岩
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干潮時だけ近づける亀岩とキノコ岩。パワースポットにもなっています。浜崎あゆみ『Summer Again』のミュージックビデオのロケでも使われました。
- 見どころ3.鍾乳石
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多様な形を見せる鍾乳石。「何に似ているか」と想像力を駆使しながら見るのも楽しみ方の1つです。
- 見どころ4.自然池
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サビチ洞に入ってすぐの所に自然池があります。ここに稀に出現するという大ウナギを探してみましょう。見ると幸せになれるとか…。大ウナギは最大で2mにもなるそうです。
- 見どころ5.看板ねこ
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チケット売場で店番をする看板ねこ。人間が大好きで人懐っこいアイドルです。事故で3本足になっているので、優しく接してください。
潮位・干潮時刻の調べ方
サビチ鍾乳洞の潮位をピンポイントで測定している機関はないので、石垣島の潮位・干潮時刻を調べました。
利用したのは気象庁の潮位表。気象庁の観測地点は石垣島南部の離島ターミナルあたりです。
35日分調べられるので、サビチ鍾乳洞に行く日を決める参考にもなります。
『毎時潮位(グラフ)』の欄にチェックを入れると、『視覚的』に潮位が低い日または時間が分かります。
気象庁潮位表の項目
- 満潮・干潮⇒
満潮と干潮の時刻が分かる - 毎時潮位(グラフ)⇒
視覚的に潮位が低い時間帯が分かる - 毎時潮位(表)⇒
潮位が低い時間帯が分かる
対象期間が短いほど見やすいです
例えば、僕たちが訪問した2024年11月12日はこのようになっていました。
潮位予測だと干潮時刻は10:17で潮位46cm。
結果は…
↓10:25 キノコ岩の下で撮った写真↓
おおよそ30cmくらいでした。潮位予測より低い。ラッキー!
観測地点は石垣島南部なのでズレはあります。でも、かなり参考になりました。
潮位0cmとかマイナスcmとかなら、濡れずにキノコ岩まで行けるかも。
公式サイトによると、潮位70cmくらいまでならキノコ岩まで行けるそうです
写真・旅ログ
「サビチ鍾乳洞と奇岩を見る」
朝イチで平久保埼灯台へ行き、南下してサビチ鍾乳洞へ。潮位表を調べた結果、10時くらいに到着できるスケジュールにしました。
駐車場に設置された案内板どおりに坂を下っていきます。すると、ぽっかりと大きな口を開けた洞窟が現れました。
サビチ鍾乳洞
この鍾乳洞は、石垣島が出来た2億7000千万年前の頃に海底より浮上したものではないかと言われています。伊原間の北西500mで、ハンナ岳の南西端に開口した貫通型の大型横穴です。開口部は、4ヶ所にあるが中央のものは、陥没型で最も大きく(18×48m) 出口には、海岸に面した珍しい洞穴です。
主洞の長さは237m、支洞85mで、全長324mあり洞穴の幅は平均15m、天井の高さは、いろいろと変化するが、最高12mもあります。この洞穴の前面には、ハンナ岳からのびた海抜120mの高い部分があります。二次生生物は、ツララ石、石柱、 石苟、洞穴サンゴ、ヘリクタイなどがあります。 なお地質的には洞穴は琉球石灰岩とトムル層の不整合部に形成されているが、琉球石灰岩には巨大な(3×4m、6×7m)タバネサンゴの化石や又シャコ貝など、いろいろな化石なども見られます。
サビチ鍾乳洞は、ちょっとした地下美術館として沖縄の工芸品などを展示してあります。
※漢数字を英数字に変換。あとは原文まま
この光景、ふとガンガラーの谷(沖縄本島)を思い出す。
ガンガラーの谷は鍾乳洞とジャングルのコンボ、サビチ鍾乳洞は海とのコンボです。
チケット売場は左にある建物。ちょこんと座った猫がガラス越しにこちらの様子を伺っています。
名前はゆきちゃん(だったと思う)。事故で3本足になってしまった保護ねこです。人間が大好きで、かまってくれそうな人を見つけると鳴き声でアピールするのが得意技。
ゆきちゃんともっと遊びたい気持ちをグッと抑えて、券売機でチケットを購入。2024年11月時点では新札に非対応でしたが、スタッフさんが両替してくれます。支払方法は現金のみです。
店内の棚にはビーチサンダルが並んでいます。スタッフさんに言えば無料で貸してくれるそうです。サンダルが必要かどうかは当日の潮位次第なので尋ねてみてください。僕は自前のサンダルを持参しました。
ではサビチ鍾乳洞へ。
洞窟に入っていく感じがすごく好き。太古の昔にできた洞窟に吸い込まれる気分。
洞窟に入るとすぐに自然池があります。稀に大ウナギが出現し、見た人は幸せになれるそう。
僕たちより先に来ていたご夫婦に「見つかりました?」ときかれて知りました。
ちなみに、Xで検索したら見つけた人がいました。大ウナギの話は本当です。
サビチ洞
— @あつしです。 (@t_fawkik) January 12, 2022
海に抜ける珍しい鍾乳洞🤔
オオウナギがいた‼️
Past photos .12.11#鍾乳洞 #ウナギ #石垣島#写真好きな人と繋がりたい#iPhoneで撮影 pic.twitter.com/dMqTrLlBOF
通路は舗装されていて歩きやすいです。濡れていたり凸凹していたりする箇所が多いので、滑りにくく歩きやすい靴がおすすめ。
沖縄の鍾乳洞でよく見る泡盛の保管
浜崎あゆみ『Summer Again』のミュージックビデオで使われた場所。といっても、ここは1カットだけ。先にある亀岩とキノコ岩の方が見どころ。
神柱と命名された石筍<せきじゅん>。
石筍は、石灰分を含んだ水滴が落ちて形成され、タケノコのように地面から上に伸びていくのが特徴です。
神柱のすぐ隣りには珊瑚の化石。ン億年前のサンゴってこと?すごい。
近くにあった池。写真を見て気づいたのですが、大ウナギっぽいの写ってません?
サンゴの化石群。
すごくすごく貴重なものだと思うけれど、ちょっと気色悪い。
ボーっとしていると、頭をぶつけたり横から突き出た鍾乳石にぶつかったりしそうになるので油断できない。
入口から15分ほどで突き当たり。薄っすらと陽の光が差し込んでいます。
道は右と左に分かれ、右は海岸&パワースポット、左は海岸です。どちらから先に行っても構いません。どちらにしても、帰りはここに戻ってくるので。
まず右の『海岸・パワースポット』へ。
海岸・パワースポット(亀岩とキノコ岩)
薄暗い洞窟から海岸線に出る瞬間、目の前がパッと明るくなり、広い海を前に開放感に包まれます。とても晴々した気持ちになるので、自分を焦らしながらゆっくり進むのがおすすめ。
道なりに進むと海岸に下りる階段があります。潮位が高いと階段の下まで海水が押し寄せてくるそうです。
潮が引いたときだけ行ける場所。
岩でできた三角の空間。
この先がパワースポットの…
亀岩とキノコ岩!
浜崎あゆみ『Summer Again』のミュージックビデオでは、ここを使ったシーンが多く使われています。
ここから写真を撮れば十分なので、波が強いときは無理に近づかないようにしましょう。
写真だと伝わりにくいですが、水が澄んでいてとても綺麗でした。
亀岩とキノコ岩は、少し離れたところから見るくらいがちょうどいいかも。亀岩なんて正面に行ってしまうとただの突き出た岩でした。
左の海岸
分岐点に戻って、今度は左の海岸へ。アップダウンを繰り返す道を5分弱歩きます。運動不足だと息が切れます。
その先は、まるでプライベートビーチのような海岸線でした。くもり空でも海が綺麗だったので、晴れていたら最高の石垣ブルーだったと思います。残念。
トイレやシャワーのような設備なし。クラゲネットもなし。もちろんライフセーバーなんていません。ヤドカリならたくさんいます。
ビーチを見回すと、海岸に打ち上げられたと思われる大きな岩がゴロゴロ。ここにも亀のような形をした岩がありました。キノコ岩の方はパワースポットになっているのに、こっちの亀はなぜなれなかったのか不思議です。
それよりも、奥の神殿みたいな岩が気になる。
御嶽?何かありそうな予感。
神殿風の岩の向こうにもビーチがある…
けれど、キリがないからここで終わり。
なかなか楽しかったです。
もし潮が満ちていたら、入場料分を楽しめなかったかもしれません。
サビチ鍾乳洞は干潮を狙え!
というわけで、来た道を戻って鍾乳洞を出ます。
チケットを買った建物に戻ると、スタッフさんが僕の足元を見て、「ホースがあるのでどうぞ使ってください♪」と声をかけてくださりました。おかげで足もサンダルもすっきり。助かりました。
鍾乳洞としての規模は小さいですが、空間が広くて居心地は良かったです。それと、やっぱり洞窟を出た瞬間の海。あれは気持ち良かった。
キノコ岩まで歩く必要はないですが、亀岩とキノコ岩が見える場所までは行きたいところ。パワースポットのためというよりは雰囲気がいいからです。
潮位予測のチェックは必須。僕のおすすめは40cm以下のタイミングです。最悪でも70cm未満の時間帯を狙いましょう。
鍾乳石につけられた名前シリーズ
特異な出来栄えの鍾乳石には、想像力を働かせた名前がついています。それらを見ながら「なるほど」とか「そうかぁ?」とか考えるのも楽しみ方の1つ。一部をご紹介します。
■ 難易度 3.5
名前を見たら納得できる鍾乳石
『ナイアガラ』
段差があって見事な鍾乳石でした。
観音石
それっぽく見えるのが何体かありました。
■ 難易度 4.0
う~ん、でも気持ちは分かる鍾乳石
『神様の隠れ家』
厳かな感じはある
『オーロラ石』
少し色がついているから?波打っているから?
■ 難易度 5.0
まったく分からない…
パルテノン
神様の燭台
海神の城
鍾乳石の近くに名札が置かれているだけなので、気づかずに通り過ぎたものもあります。現地でいろいろ探してみてくださいね。
近くの観光スポット
ただいま旅行記作成中。
- 玉取崎展望台(車で10分未満)
- 平久保埼灯台(車で25分)
- 川平公園(車で45分)
いそぽん(@isopon11)でした。
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