人生初の石垣島。記念となる一発目の観光スポットが石垣島鍾乳洞でした。
石垣島鍾乳洞は『見せる』のがすごくうまい。巨大な空間の中に橋が架かっていて、地底探検をしているかのよう。トロッコがあればインディージョーンズの世界。ライトアップされた地底湖は神秘的でした。

いま振り返ると、通路が絶妙な場所を通っていたと思います。
今回は石垣島鍾乳洞の旅行記です。

- 石垣空港から車で約30分
- 石垣港離島ターミナルから車で約10分
石垣島鍾乳洞の特徴

市街地からバンナ公園方面に向かって北へ約10分。市街地とバンナ公園の中間あたりにあります。
日本最南端の観光鍾乳洞。全長約3,200mのうち一般公開されているのは約660m。現在の姿になるまでに20万年も経過しているのだとか。
石垣島鍾乳洞の見学時間は30分が目安。
どこに行っても目安時間を大幅にオーバーするいそぽん家でさえも45分でした。
車椅子やベビーカーでの入場はできません。洞内の道は舗装されていますが、階段が多くて滑る場所もあります。
特徴
- サンゴ礁由来の鍾乳洞
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石垣島鍾乳洞は、かつて海底にあったサンゴ礁が地殻変動で隆起して生まれたもの。洞内にはサンゴやシャコ貝などの海洋生物の化石を見ることもできます。
- 鍾乳石の成長で日本一
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沖縄の鍾乳石は成長スピードが早く、とりわけ石垣島鍾乳洞は日本一早いのだとか。それでも3年で成長するのは1mm程度。100年でたったの3cm。目の前にある鍾乳石は何千年、何万年も前にできたものです。
- 石筍(せきじゅん)の数が日本一
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天井から垂れ下がったつらら状の鍾乳石から、石灰分を含んだ水滴が落ちて形成されたものを石筍と呼びます。タケノコのように地面から上に伸びていくのが特徴で、その数は日本一。
- 秘めたる実力はTOP3?
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鍾乳洞の看板に『全長は3,200メートル(全国7位)』と書かれていました。全国7位だったのは2001年頃で、現在は14位くらい。ただ、石垣島鍾乳洞が本格的に調査されたのは1973年が最後で、すべての測量は終わっていません。
また、となりにある八重山鍾乳洞とは管理会社が違うだけで内部で繋がっているので、本来は日本でTOP3に入る巨大鍾乳洞の実力を秘めています。 - 雨が降っていても大丈夫
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石垣島鍾乳洞は雨の日でも大丈夫。屋根がないのは駐車場から鍾乳洞入口まで。鍾乳洞内と売店は雨が降っていても傘なしで楽しめます。
- 蒸し暑い
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洞内の平均気温は1年をとおして23℃前後ですが、雨が降ると湿度が跳ねあがって蒸し暑い。「夏は涼しく冬は暖かい」というアナウンスに反して、11月に大量の汗をかきました。上着は簡単に脱いだり着たりできるものを用意しましょう。
- 車ならアクセスしやすい
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市街地から車で約10分。フサキビーチからでも約10分。滞在時間も調整しやすいので、思い立ったときにふらっと行けます。
石垣島鍾乳洞公式サイトに載っているルートMAPを見ながら散策すれば、見どころの見落としを防げます。

地底に広がる石垣島鍾乳洞:見どころとレビュー
駐車場の端に建てられた「ようこそ(おーりとーり)」と書かれた看板。向かって右に行くと売店とトイレ、左側に行くとチケット売場と鍾乳洞です。喫煙所は売店の外にあります。


鍾乳洞に入るには、左の小屋で入場料を支払います。

入場料
大人1,200円
小人600円(4歳~中学生)
現金・クレジットカード
チケットの提示で再入場可
竜宮城のような入口で記念撮影
鍾乳洞入口に続く遊歩道の両脇には、南国の植物が咲いています。

そして目の前に見えてくる竜宮城のような門。

鍾乳洞の入口としては異様な外観。不思議。
石垣島鍾乳洞という名称になったのは2002年11月からで、それまでは「竜宮城鍾乳洞」と呼ばれていたそうです。その名残なのか、琉球王朝をイメージしているのかは分かりませんが、沖縄らしいこの門は撮影スポットの1つ。

中に入ると日本最大種の蝶『オオゴマダラ』がお出迎え。

入口はジャングルのようになっていて、探検みたいでワクワクしてきます。



キラキラ光る鍾乳石
優しくキラキラと光る鍾乳石。炭酸カルシウムが結晶化したカルサイト(方解石)という鉱物がキラキラの正体。カルサイトはパワーストーンとしても知られ、石言葉は「希望と成功」。



ユニークな形をした鍾乳石
ここから様々な形の鍾乳石が登場します。どれも「言われてみれば」なので、言われる前に想像できたら勝ち。鍾乳洞は想像力の大喜利会場です。
福禄寿 鍾乳石
ちゃんと杖もあるし、頭の形もそれっぽい。ナマで見たときは全然納得してなかったけど、写真で見ると納得。むしろかわいい。

おちてたまるか!受験石
石の多い観光スポットで名物になりがちなのが、落ちそうで落ちない石。受験生必見。

鍾乳石トトロ
誰が言い出したのか『鍾乳石トトロ』。耳まである。トトロになるまで何年かかったのか知りたい。

トーチ
オリンピックのトーチリレーに使われそうな鍾乳石。命名されていたわけじゃなくてただの想像。炎が揺らめいているように見えませんか?僕には見えたんです。

乙姫御殿(おとひめうどぅん)と水琴窟
上も下も鍾乳石だらけの広場『乙姫御殿』。乙姫も過去の名称『竜宮城鍾乳洞』 の名残り?
頭上からは槍のような鍾乳石、地面からは墓標のような石筍。異世界転生のようで楽しい。


道順どおりに進むと次は水琴窟。
水琴窟は水滴が落ちる場所に水瓶を埋めておき、その音を反響させて楽しむ仕掛けのこと。日本庭園などで見かける風流な日本独自の文化です。
でも残念ながら、雨の影響なのか水が多くて反響はいまいちでした。自然相手だから仕方ない。


イルミネーション
世界で初めて鍾乳洞内にイルミネーションを導入したのが石垣島鍾乳洞とのこと。ダイナミックで幻想的でした。
高さも奥行きもある空洞を照らしているので、手の込んだコンサート会場みたい。鍾乳石と合わせると映画に出てくる宇宙のよう。目で見ても綺麗ですが、写真に撮ると異世界が爆増します。
観光地でお馴染みの有料の記念写真コーナーがあるのもここ。背景はもちろんイルミネーション。1枚1,500円。1,000円だったら買ったかもしれない。





もし沖縄本島にも行くなら、CAVE OKINAWA(ケイブ沖縄)にも行ってみてください。あそこのイルミネーションも幻想的でした。思い出深いです。
地下に広がる景色が圧巻!気分はインディージョーンズ
イルミネーション以上に感動したのが、広い空間に広がる景色。これはほんとに圧巻。
気分はトレジャーハンター、インディージョーンズの世界。古代の宮殿にも見えます。ここをスタスタと通りすぎるのはもったいない。立ち止まってぐるっと周囲を見回してみてください。


多段構造になっていて、自然の賜物とは思えない美しさ




鍾乳石の赤ちゃん
近くの鍾乳石に目を向けると、鍾乳石の赤ちゃんを発見することがあります。かわいい。
こんな自然美を探すのも楽しいなぁと気づきました。ただし、触ると変色してしまうそうなので、そっと見守るだけ。

昔は海の中だった痕跡
サンゴの化石
イルミネーションの少し先に『サンゴの鳴石通り』と命名されたスポットがありました。この堆積したサンゴの化石を見ると、昔は海の中だったことが分かります。

シャコ貝の化石
見どころの1つだけど、どれなのか分かりにくかった。


アミメサンゴの化石

出口まで残り70m 鍾乳石の山の中を進む
出口まで残り70m。鍾乳石(石筍)が連なってできた山がありました。その名は『やいまのオモト』。
石垣島鍾乳洞の集大成。締めにふさわしい迫力。こうなるまでに何万年かかったののだろう。何十万年かもしれない。
修学旅行のグループがいくつか素通りしていったけど、そんなもんですよね。僕も同じ年齢のときは何の興味も湧かなかったと思います。でも今は楽しめる。これが加齢。





予想を何倍も上回る迫力と演出。大満足でした。
ただ1つ残念だったのが湿気。もっと集中して見学したかったのに、ポタポタ落ちる汗に気を取られてしまいました。雨でも楽しめる場所だけど、晴れている日の方がいい気がします。
パーラー・おみやげ売場・レジンアート
鍾乳洞から出たところにパーラーがあります。
湿気にやられた僕たちは、一刻も早くエアコンのきいた室内に入りたかったのでスルー。

パーラーのすぐ先がおみやげ売場。扉を開けると愉快なシーサーとスッポンがお出迎え。




なぜスッポン?
おみやげ売場は清潔感があり、広くて見やすいです。団体さんがいなければ。


売店の端には『石垣島食堂』があって、食事することもできます。今回は残念ながら営業時間終了。もし営業時間内だったら、八重山そばと軟骨ソーキそばを食べる予定でした。
石垣島食堂はホームページがないので、メニューは口コミサイトや画像検索でご確認を。


おみやげ売場を出ると、レジンアート体験と書かれた店がありました。ここは鍾乳洞のチケットを買わなくても、駐車場から入れます。


レジンアート体験とは?
特殊な樹脂(エポキシレジン液)を使って光沢感のある海のような作品を作るアートのことです。材料は、アート版(木)、アクリル絵の具、エポキシレジン、着色料などです。
参加者の99%が初心者らしく、誰でも楽しめそう。当日予約もOKということなので、雨の日のアクティビティ候補に入れておいてもいいですね。
予約はこちら。
石垣島鍾乳洞 レジンアート体験
間違える人が多い「八重山鍾乳洞」
石垣島鍾乳洞のとなりにあるのが八重山鍾乳洞。以前はそれなりの施設だったようですが、現在は荒廃しているとか。入場料は石垣島鍾乳洞より高い2,000円。間違えて行く人も多いそうです。
怖いものみたさで行くならありかも。僕たちは2,000円が惜しいので行ってません。
石垣島鍾乳洞 施設情報
営業時間 | 鍾乳洞 09:00-18:30 ※最終入場18:00 |
売店 09:00-18:00 | |
石垣島食堂 11:00-15:00 ※ラストオーダー14:30 | |
定休日 | なし |
住所 | 沖縄県石垣市石垣1666番地(地図) |
電話番号 | 0980-83-1550 |
入場料 | 大人1,200円 小人600円(4歳~中学生) 4歳未満は無料 団体割引あり |
トイレ | あり 売店内 |
駐車場 | 無料35台 臨時駐車場あり |
売店 | あり |
公式HP | https://www.ishigaki-cave.com/ |
備考 | 車椅子、ベビーカー不可 (売店は可) 喫煙所あり(売店の外) |
《注意・禁止事項》
- 洞内禁煙
- 洞内での飲食禁止
- 鍾乳石に触れてはいけない
- 通路以外を歩かない
- 高血圧・貧血ぎみ・てんかんの人は注意
- 泥酔状態・体調が悪いときの見学
アクセス
自動車・レンタカー
新石垣島空港から約30分
石垣市街地・石垣港から約10分
市街地からのアクセスはこの看板で左折。奥にある赤い看板は八重山鍾乳洞への案内なので注意。
バンナ公園からはこの看板で右折。


徒歩
石垣市街地から約60分
バス
最寄りのバス停は八重山自然村入口。バス停から石垣島鍾乳洞まで徒歩10分。
1日の運行本数が少ない。営業時間に合わせると、行きは3本(日・祝は2本)、帰りは1本。時刻表は東バスの広域時刻表で確認を。



行きは路線バス、帰りはタクシーという組み合わせもあり
石垣島鍾乳洞:クーポン・割引券
クーポンは終了していたり、料金が変わっていることもあるので、各ページでご確認ください。
クーポン -coupon-
- 東武トップツアーズ トクトククーポン
大人1,200円→1,020円、小人600円→510円 - HISクーポン
大人1,200円→1,020円、小人600円→510円 アソビュー
大人1,200円→1,080円、小人600円→540円- JAFナビ(JAF会員証を提示)
大人1,200円→1,080円、小人600円→540円



JAF
石垣島鍾乳洞のQ&A
- 予約は必要?
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いりません。ただし、体験教室(漆喰シーサー色付体験など)は前日までの予約が必要です。
団体の食事は1週間前までに予約しないといけません。 - 洞内はバリアフリー?
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バリアフリーではありません。車椅子やベビーカーでは入場できません。通路は舗装されています。
- 子ども連れはしんどい?
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子どもや赤ちゃんも入場はできます。
ただし、抱っこしながらだとかなりしんどいでしょう。天井が低い場所では前かがみにならないといけないし、蒸し暑くて風が吹かないので体力が奪われます。 - サンダルでもいい?
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サンダルでも入場できます。地面が濡れているので、運動靴がおすすめです。
- 洞内に動物はいる?
-
説明では、クモの仲間、カニムシの仲間、ヨコエビの仲間、ガロア虫の仲間、カマドウマ、オオゲジ、ゴミムシの仲間、クロイワトカゲモドキ、コウモリが生息しているそうです。私たちは見かけませんでした。
- 再入場はできる?
-
チケットを提示すれば、当日の再入場が可能です。
- Wi-Fiはある?
-
売店のある建物でフリーWi-Fiを利用できます。
- ロッカーはある?
-
なかったです。
他の石垣島観光スポット
までの所要時間


移動時間は目安です。石垣島鍾乳洞と併せて観光するスポット探しの参考に。
石垣島鍾乳洞から車での所要時間
- バンナ公園(車で5分)
- ミルミル本舗(車で10分)
- 桃林寺・権現堂(車で10分)
- ユーグレナモール(車で10分)
- 観音埼灯台(車で15分)
- 唐人墓(車で15分)
- やいま村(車で15分)
- 一本マングローブ(車で15分)
※駐車場が厳しい - 石垣空港(車で20分)
- 川平湾(車で25分)
- 石垣御神埼灯台(車で30分)
- 玉取崎展望台(車で30分)
- サビチ鍾乳洞(車で35分)
- 平久保埼灯台(車で55分)
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情報提供:楽天トラベル観光体験


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Article author いそぽん
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2024.11.10
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